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●中国は説話・寓言の宝庫 |
中国古代の、春秋戦国時代。
孟子とか、墨子などの智者達は、自分の主張を相手に認めさせるために、多数の例え話をしました。これを、寓言と言いまして今でも沢山残っています。色々解釈が出来るのが特徴の1つで非常に面白い。その中で1つ御紹介しましょう。
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昔、鄭と言う国の君主である武公が胡という国を討伐しようと考えた。そこでまず、自分の娘を胡の君主に嫁がせ、これを喜ばせた。それから、武公は家臣達に尋ねた。
「軍勢を動かしたい、どの国を討伐するのがよいだろう」
これに対し、大夫の関其思(かんきし)は答えた。
「胡がよろしいでしょう。」
すると武公は怒り、彼を処刑して言った。
「胡は我が兄弟の国である。何故討伐しろと言うのだ」
これを聞いた胡の君主は、鄭を友好国だと認識し、この国に対する防御をしなかった。そして鄭は胡を攻撃して占領した。
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いわゆる、偽装工作の話です。それも、娘を嫁がせ、家臣を処刑するという二段構え。そして、「2度も・・・」ということで完全に相手を信用してしまうと、万が一の時に痛い目に遭うというわけですが、面白いのは、武公が優秀だったのか、それとも実は(一見するとマヌケにも)処刑された関其思こそ、この作戦の真の立案者だったのではないか?という推測も出来るわけで、面白いですね。