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●結婚願望者には厳しい現実か。 |
少子化の原因の一つとして、晩婚化や、そもそも結婚しない非婚化が挙げられるが、これは日本だけの傾向ではなく、世界各地で生じている問題らしい。理由も、どれも納得できるもので、ちょっと紹介してみよう。
例えば、ブラジルの週刊誌ヴェジャによると、ブラジルでは結婚せず親元を離れないパラサイト・シングルが急増中。25〜29歳にいたっては、実に66%がパラサイト・シングル(それでも、30〜34歳ともなれば30%程度と半減するが)。やはり、親元にいれば自分が好きに使える金が増える。何で結婚しないといけないのよ!ということらしい。親も親で、何だかんだ言いながらも可愛い子供が手元にいるのは嬉しい。こうして、なかなか結婚せず・・・とか。
一方、ロンドンで発行されているサウジアラビア系の日刊紙「アッシャルクル・アウサト」によると、やはりサウジアラビアでも結婚しない女性が急増。理由は、男性諸君には実に耳が痛い話しだが、男らしくない人とは結婚したくない。要は、「あんたのママになるために結婚する気は無い」ということである。夫の面倒はもちろん、その家族や親戚の面倒まで見させられたり、そもそも夫が頼りない、暴力を振るう、収入が無いなどなど・・・。結婚して人生が惨めになるぐらいなら、独身でいた方がいい、というわけ。そりゃそうだ。今、熟年離婚が問題になっているが、現在の女性はそもそも結婚の時点でこうしたリスクを回避しているのである。
また、スペインの日刊紙エル・パイスによると、スペインでは「結婚して自分のキャリアにブレーキがかかるのは嫌。おまけに子供が病気になると、病院に連れて行くのはいつも女性。家庭と仕事の両立は困難」。男女平等とは言いながらも、スペインでも未だ女性が働くということはなかなか大変なよう。
というわけで、3カ国の事例を紹介してみたが、いずれも日本とよく似た事例。結婚願望の強い男性諸君は、(私も含めて)最低限、自分のことは自分で出来る、料理、洗濯、掃除、んなもんは妻に任せず自分で出来るわ!となるように訓練しておきたい。私が面倒でも料理をなるべく自分で作るのはそのためでもある。しかし、結婚できるかは・・・難しいかもしれない。
ところで一方、あまり日本では考えられない事例も。
フランスの週刊誌ル・モンド2によると、フランスでは結婚とは関係なく、複数人の男女によるルームシェアが流行しているらしい。なるほど、これなら独身でいる寂しさからも解放され、しかも結婚による束縛もない。大喧嘩さえしなければ、なかなか快適な環境だろう。だが、これでは益々晩婚化、非婚化に伴う少子化が進行するのは目に見えた話。まあ、増えすぎた人類が自然に抑制されるのは好ましいのかもしれないけど。
恋愛小説や映画が大ヒットしたり、中学生や高校生などによる性的行為経験の低年齢化の進行、当たり前のように行われる中絶。ところが、いざ結婚となると「お断り」。こうしたアンバランスが解消される日は来るのだろうか。
(参考:クーリエ・ジャポン7月20日号 講談社)