第78段
こんにゃくゼリーだけが悪いのか?(10月16日’08)
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●自分の安全は自分で守るのが前提のはずなのに・・・
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こんにゃくゼリーを食べた子供が窒息死した事件を受けて、最大手のマンナンライフが、「蒟蒻(こんにゃく)畑」の製造一時中止を決めたというのは、かなりショックな話。特に夏場は、冷蔵庫で冷やして食べるのが美味しく、また「こんにゃく」を美味しく手軽に食べられる、優れものの商品として重宝していたのですが・・・。
さて、これを受けて政府・自民党では法的な規制に向けて議論を戦わせているようですが、最も事故が多い「餅(もち)」には規制を加えず、なぜ「こんにゃくゼリー」を袋叩きにするのか理解に苦しみます。厚生労働省の調査、および読売新聞の報道によると
「平成18年中に食品を原因とする窒息で救命救急センターなどに搬送された事例は、把握できた計803例のうち、モチの168例が最多で、「カップ入りゼリー」は11例」
もちろん、消費量も違うでしょうから単純に比較はできませんが、それにしても死亡、もしくは危機的な状況に陥った例が168というのは、無視できない数字。
野田聖子消費者行政担当相は10日の会見で「モチはのどに詰まるものだという常識を多くの人が共有している」
と、餅(もち)には規制をかけない理由を示したようですが
・危ないとみんな知っているけど、168件の事故
・危ないと知らない人も多いけど、11件の事故
果たして、どちらの方が問題でしょうか。常識を共有しているにもかかわらず、これだけの例が起こるということ自体が問題であり、なぜ餅(もち)は野放しで、こんにゃくゼリーに裁きの鉄槌を下そうとするのか。
つまるところ、餅に規制をかけようものなら、非常に多くの企業に影響を及ぼす一方、こんにゃくゼリーはマンナンライフを倒産させるだけで済み、しかも次の総選挙で「消費者重視」をPR出来ると、自民党が狙っていると個人的には勘ぐってしまいます。
世の中、どんな物でも100%安全というものは無いわけで、ひそかに毒性の薬品が混入するのを見抜くのは不可能ではありますが、外見や食感から危険性が判断できるものは、本来は我々自身が自分で考えるべき問題。まして小さい子供や老人に与える場合には、切り分けて食べさせるなど、自己判断による工夫が当たり前ではないでしょうか。
これに併せて、もちろん可能な限り事故が無いよう、みんなで知恵を出し合うことは非常に重要ですが、とりあえず目に付いたところは、周囲に影響が少なそうなら、さっさと潰そうというのは、納得がいかない話。少しでも事故が起きたものは、全てに規制をかける、とまで徹底した消費者保護行政に舵を切るのであれば、それはそれで1つの手法だと思いますが、現在のような動きは個人的に容認できないものです。
支持率低迷におびえるあまり、わけのわからん一部の過激な消費者運動にまで色目を使い、一方で本当に規制をかけないといけない分野は野放し、もしくは対策の遅延なんてことには、ならないよう政府・自民党にはよく考えていただきたいものです。
自民党ばかりたたく結果になってしまいましたが、もちろん背景には前述のとおり、何でも企業=悪玉とする過激な消費者保護運動がいることは想像に難くなく、かつての「買ってはいけない」という本による、薄弱な根拠と調査による企業叩きも思い起こされます。
さて、民主党も自民党と同じ考えを示しますか?それとも、自民党が左なら、節操無く今度は右に行きますか?