
第20回〜一夏に生命を燃やす者は〜(8月21日’02)
時々外観が画面に写されるので知っている人も多いと思われるが、甲子園球場の外壁は植物が絡み合っていて、 ちょっとした遺跡っぽくおよそ球場とは思えない、なかなか風情のある(のかどうかは知らんが)建物であり、個人的には何故か落ち着いた雰囲気を思わせる。だが、そこで行なわれているものは…互いの意地をかけ、全てをぶつけ合う「戦争」みたいなものだ。
外観の雰囲気とは似つかない戦い、まぁその極端なギャップが良いのだ。何故我々は高校野球を見てしまうのだろう?
試合中の選手の表情、実に豊かな表情を見せる。勝った組の喜び、負けた組の悲しみ、そしてたった一個の白球を追い、たった一つの旗を得るため、遮二無二戦い続ける球児達。それは久しく忘れられていた直向さ。そして人生の縮図・・・・・。
こんなことを馬鹿馬鹿しいと思う人もいるだろう。何の役にたつのか、と。それは功利性に奔りその時々を無為に過ごした、悲しき旧人類の言葉。長い目で見るのも良いが、その一瞬に全てを賭けた一時もまた人生の一つ。それを否定する権利は無い。
夏は多くの生命が燃え上がる季節。あの球場でも今、数多くの生命が「一瞬の人生」を光らせている。
作成中のBGM…「T・R・Y」TWO‐MIX