週刊?裏辺研究所
第30回 グッチ祐三のレシピで「なんちゃって天丼」を作る

今回の登場人物
裏原かねみ先生
 自称「料理研究?家」。どう見ても某研究所の所長だが、本人は完全否定している。なお、裏辺所長は「私は料理が大嫌いだ。誰が研究なんかするか。まして原稿をなんて書くわけないだろう」と公言しているため、二人のつながりは未だに謎。
堤田倫太郎
 もしかすると謎に包まれた裏辺研究所所員。前回に引き続き、またまた料理コンテンツに駆り出されることになった。

1.はじめに
堤田倫太郎(以下「堤田」) ちょっと、そこの裏辺所長。あんたの誤植を直させるために残業させるのはいいんですけど、腹が減っては戦は出来ません。特上のステーキとか、フランス料理のフルコースとか、スシ食べ放題とか、何か出して下さいな。
無知無能にしてスポーツ音痴、仕事のミスは天下一品の裏辺金好(以下「所長」)  君は最近贅沢に加速がついてきたな。特上のステーキなど、この私の空っぽの財布からどうやって誕生すると言うのだね。100歩譲って、松屋の豚丼で十分だろう。
堤田 1ヶ月に1回以上は行く、国内旅行の回数を減らして所員に還元すれば、特上のステーキは実現すると思います。
所長 バカなことを言うんじゃない。旅行費は食料費とは別会計で予算計上をし、私の脳内議会で議決されたものである。流用することなぞ、断じて許されるものではない。
堤田 お世話になりました。それでは残りの誤植チェックは自分でやってください。さようなら。
所長 ゲッ! まあ・・・待ちなさい。仕方が無い、それでは天丼をご馳走してやろう。
堤田 こんにちは。これからもよろしくお願いします。
所長 よろしい。では、さっそく裏原かねみ先生に、誰でも出来るらしい、「なんちゃって天丼」を作ってもらおう。

2.料理人、登場?
 と、いうわけで裏原かねみ先生(以下「裏原」)の登場でございます。
堤田 うそつけ、どう見ても所長でしょうが!
裏原 失礼ですね! あんなゴミと一緒にしないで下さい。
堤田 自分で言っていてむなしくないですか? さて、先生。それでは今回のテーマをお願いします。
裏原 今回はですね。「本当に」簡単で美味しい料理のレシピを多数紹介している、グッチ祐三さんの本「グッとくる味!特選100レシピ」(扶桑社刊)に載っていた、「なんちゃって天丼」を、本当に簡単で美味しいのか、実際に作ってみようという実験でございます。
堤田 世の中にある多数の料理本って、「簡単!」とか言っておきながら、自分で実際に挑戦すると、40分以上かかるなんてことがざらにありますからね。さて、どうなることやら。

3.材料(1人分)
 むきエビ・・・60g 、 長ネギ・・・4分の1本 、 めんつゆ(ストレート)・・・3分の1カップ&砂糖・・・小さじ1
 揚げ玉・・・2分の1カップ 、 卵・・・2個 、 ご飯 、 ミツバ・・・適量


4.実際に作ってみましょう
裏原かねみ先生
 天丼は、天ぷらを揚げるのが面倒なんですけど、この料理は一切そう言う手間がないのが魅力。しかも、味は天丼そのもの。というわけで、騙されたと思って、まずは長ネギを4分の1にカット。さらに、縦に4等分します。

 長ネギが好きな人は、量を増やしてもいいでしょう。
裏原かねみ先生
 続きまして、鍋の中にめんつゆ(ストレート)と、砂糖を混ぜたものを投入。中火にかけて煮たったら、むきエビ(つまり、殻がむいてあるエビ)を加えて、さっと煮て、さらに長ネギも入れて、やはりさっと煮ます。

 *エビは、スーパーに行くと殻がむいてある状態で売っているのがあります。もちろん、きちんとしたエビを買うのもいいですけど、それでは調理の手間がかかりますので・・・。
裏原かねみ先生
 そうして、長ネギがしなってきたのを見計らって、ここで揚げ玉を一気に投入!! さらに、直ぐに溶いた卵を周りから入れ、半熟状になったら火を止めます。
裏原かねみ先生
 な、なんとこれでもうお終い。
 あとは丼にご飯を盛って、さらに出来上がった天丼の具を入れるだけ。余裕があれば、味噌汁も作っておくとグットですよ。

 ちなみにケチな私は、本当はここでミツバを添えて、彩り豊かにするところを、たまたま手元にあったパセリのパウダーをかけて誤魔化しました。

 それにしても、他にもグッチ祐三さんのレシピは色々試しましたが、本当に手間要らずで、本格的な料理が出来るんですから不思議。皆さんも、書店で本を是非購入して、実際に試してみてください。

堤田 す、凄すぎる・・・。さて、早速いただくとしますか。
所長 う〜ん、美味い。たったこれだけの調理で、本当に天丼みたいになるとは。
堤田 所長、テンプラ買って来て、ご飯の上に載せてタレをかけて、終わりではダメなんですか?
所長 自分で作ることに意義があるんじゃ! 

棒