梅雨明けはどうやって決定するの?
意気揚々と気象のコーナーを始めたまでは良かったものの、気がつけばマンホール調査隊のほうが忙しくて、全然更新する暇がありませんでした。そこで今回は、とりあえず小ネタということで裏辺所長からリクエストがあった「梅雨の入り明け」について、ちょっと書きたいと思います。
(喜多見枝幸)
梅雨明けというのは、梅雨の原因である梅雨前線が消滅して、持続的に蒸し暑い晴天の日が続くことが予想される状態をいいます。ちなみに実は、梅雨前線がなぜ形成されるかも、確実なことはわかっていません。
これが実際、なかなか難しいところなのです。
明確に何か基準があるわけではなくて、むしろ気圧配置なんかを見ながら、「現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨の入り明けの速報を「梅雨の時期に関する気象情報」として発表(気象庁ホームページより)していきます。もちろん、梅雨入りや梅雨明けについては大雑把なパターンというものはありますが、天気はその年によって違いますからね。
ちなみに梅雨前線の消滅は、太平洋高気圧が強まって梅雨前線が北上することに伴うのが一般的ですが・・・。台風が北上して梅雨前線をはるか北まで引き上げたり・・・、南海上に南下しながら前線が弱まったり、色々です。そして、本来の夏の天気図と違った気圧配置で梅雨入りや梅雨明けが特定できなかったりすることもあります。
実際の梅雨入りや梅雨明けには幅があったり、秋口に再検証されたりします。つまり、本当にそれでよかったのかもう一度調べるのですね。
ちなみに、従来は梅雨入りや梅雨明けについて気象庁は、「○月○日」と確定した日付を発表していましたが、前述のと通り修正も多かったこともあり、1995年と1996年は「6月上旬の後半に梅雨入り」等と大雑把に発表。しかし、それはそれで「解りにくい」ということで、1997年からは「○日ごろに梅雨明け」としています。
ちなみに気象の世界には、いろいろと明確には規定できないこともあるんですよ。例えば、台風の発生条件とか、雨と雪の境目とかね・・・。1+1=2のように、必ず明確な答えが出るとは限らない。
そういや、今年の夏は、ラニーニャ現象で梅雨明けが早まって、猛暑が続くなんて予報があったけど・・・実際は違っていましたね。