8.紫禁城(故宮博物院)

 天安門をくぐると、いよいよ紫禁城の内部です。明の永楽帝が1406年から建設を進め、1621年に南京から遷都した宮殿で、清の時代に溥儀が退位するまで24人の皇帝がここで暮らしました。今でこそ簡単に入れますが、天安門から内側は「天上世界」とも言える空間。整然と並ぶ黄色い瓦屋根の建物が数多くあるのが特徴で、この色は皇帝のみが使用できました。

 紫禁城の大きさは東西752m、南北961m、面積にして72万5000uという壮大な規模。
 先ほどの天安門をくぐり、上写真の端門を通ります。

端門

紫禁城の風景
端門の左右の門をちょいと撮影。

紫禁城の風景

午門
 そして、ここからが紫禁城の城壁で囲まれた内部。これだけでも既に興奮気味ですが、期待はいよいよ高まります。この午門は高さ35.6mで世界でも有数の巨大な門です。

午門

太和門
午門をくぐると、左右に長い太和門が見えてきます。

太和門(正面)

太和門(左側)の風景

太和門(右側)の風景

太和門の周辺(東側)
太和門の左右にある門を撮影。いやはや、凄い光景ですよ。

太和門の周辺(西側)
これら左右の門をくぐると、また壮大な建物が広がっています。とても堪能する時間はありませんでした。

太和門

太和門

太和門
建物の装飾の緻密さにも驚くしかありません。
太和門

青銅獅子像
太和門の前に、2対で立つ青銅獅子像は清の乾隆帝時代に造られたもの。

太和門

太和殿
1695年築。高さ8mの基壇に建ち、間口64m、奥行き37m、高さ27mという中国最大の木造建築です。
ここでは皇帝の即位式、誕生祝い、出陣式などの国家行事が壮大に執り行われました。

太和殿
 当時は正陽門からここまで数多くの門をくぐりぬけ、そして巨大な広場と壮大な太和殿が見えてきたわけで、皇帝の権威を見せ付けるのには最適だったと思われます。

太和殿東側

太和殿

中和殿(手前)と保和殿(奥)
太和殿の奥に建つ建物。中和殿は儀式の控えの間で、保和殿は皇帝自らが科挙(官吏登用試験)を行った場所。

中和殿から紫禁城の南東を臨む

保和殿

保和殿内部