5.瀋陽〜ヌルハチの陵墓、福陵(東陵)〜

 さて、前述のとおり瀋陽中心部の近代建築群を堪能した後、タクシーを捕まえて瀋陽市中心部から東へ15kmほど離れた丘陵地へ向かいます。そこが、後金(→清)の初代皇帝(ハン)であるヌルハチ(太祖)と、その皇后であるイエホナラの陵墓です。1629年、ヌルハチの息子であるホンタイジ(太祖)によって清王朝の威信をかけて建設が始められ、1651年に完成しました。
 2004年に、明の十三楼や、ホンタイジの陵墓である昭陵などと共に、「明・清王朝の皇帝墓群」として世界遺産に登録されています。
 左写真は、福陵を上空から見た姿です。建築が左右対称に整然と並んでおり、北側は城壁が四角く囲み、四隅に楼閣、南北に楼門を配置した荘厳な構造です。

正紅門
 まずはこの門をくぐって、中へ入っていきます。

神道
 門をくぐると、距離が意外にあるような、無いような神道を真っ直ぐ歩いていきます。。
丘陵へ
 そして丘陵に向けて、不思議な角度の階段を登っていきます。108段の階段で、北斗星内の108の星を表わし、皇帝ヌルハチが世界の支配者であることを表現したものだとか。
福陵碑亭
 1688(康熙22)年築。太祖ヌルハチの業績を記した石碑が納められており、碑文は康熙帝が選んだもの。
斉班房跡
 康熙年間築。陵墓を守る兵士が休息する場所でした。
じょう器房
 康熙年間築。祭礼で使った道具を洗う場所です。
建物跡
 済みません、建物名の漢字が読めません(笑)。斉班房の対面にあったもので、祭礼のときの食品を保管したり調理する場所。
膳房
 康熙年間築。祭礼用の食事を準備する台所です。
茶房
 康熙年間築。祭礼用の茶を保管しておく場所。
果房
 康熙年間築。祭礼用の果を保管しておく場所。こうやって、祭礼用の様々な食品や道具を保管していたわけですね。
隆恩門
 清時代初期築。方城(つまり四角い城壁に囲まれた城)の正門で、上部には3階建ての楼閣「五鳳搭」が建っています。では、ここをくぐってみましょう。
全景
 門をくぐると、様々な建築が整然と建ち並んでいます。左手に西配殿、右手に東配殿、中央に隆恩殿、奥に二柱門と大明楼、そしてその奥にヌルハチが眠る陵墓があります。
西配殿
 
東配殿
配殿内部
 西配殿、東配殿の内部には清の歴代皇帝と皇后の人形が展示されています。
満州文字
 様々な階級の人々が手を取り合って毛沢東の後ろを守ります・・・という意味かしら。
楼閣
 方城の南西にある楼閣。
楼閣と二柱門
 方城の北西にある楼閣と、方城の北を守る、二柱門。二柱門の上部には、福陵で最も高い建物である大明楼があります。奥の盛り上がっている部分が、ヌルハチとイエホナラの陵墓です。
大明楼
満州八旗
 さて、入り口に戻ります。よく見てみると、4種類の色の旗が8本。これは、ヌルハチが女真族を8部隊に組織した軍事的組織のシンボルで、色は4種類ですが、旗にふちがあるか無いかで8種類なのです。
 では、タクシーを捕まえて、次の目的地へ。タクシーがあまりにも身近なので、中国にいると、気軽にタクシーに乗る癖がついてしまいそうです。