2.クフ王のピラミッド

 クフ王のピラミッドは紀元前2500年に造られた「真正ピラミッド」という形のピラミッド。約30年かけて建設されたと考えられており、綺麗な正四角錐の形をしているのが特徴。当時の技術の高さを伺わせます。また高さは137m程度で、ギザの三大ピラミッドの中で最も大きく、当然のことながらメンフィス周辺のピラミッドの中でも最大。

 9世紀にはアッバース朝のカリフ(太守)アル・マームンが財宝を求め、ピラミッド内に穴を空けて侵入(入り口が解らなかったため)。しかし、王室に空の石棺があるだけで何も見つからず、落胆した部下達を前に、アル・マームンは別の場所で財宝を調達し、ここで見つけたかのように演じて慰めたというエピソードが残っています。

 そうなると、既に9世紀になる前にピラミッド内は盗掘されていたのか、それとも初めから何もなかったのか、ということに。建設の目的も王の墓だったのか、古代エジプト王国のシンボル的な存在だったのか議論が続いており、さらに内部構造にも未だ謎に包まれた部分も多く、調査が続いています。

ピラミッドの頂上には三角のキャップ・ストーンがはめられていましたが、現存せず。
そのため、擬似的な形で再現されています。

人と比較するとこの大きさ!
なお、建設当時はこんな凸凹ではありませんでした。