8.ロンドン自然史博物館

(前回はここをクリック)
 さて、サイエンスミュージアムも全容を堪能できたわけではありませんが、ロンドン自然史博物館の閉館時間まで1時間を切るという状態。やむを得ません、連絡通路を通って大急ぎで自然史博物館へなだれ込みます。すると、いきなりこのような神秘的な空間に出会います。怪しい球体の中のエスカレーターに乗る・・・と思いきや、目当ての恐竜の展示は写真左手のようでしたので、写真奥の空間がどうなっているのか、とうとう解らずじまいとなりました。秩父路号さん、そのうち行ってきてくれませんか?

 まずは鳥類の剥製を展示してある空間を抜けていきます。じっくり見たいのは山々ですが、とりあえず無視。

 古生物ゾーンに入ります。こちらはメガテリウム。新生代第四紀更新世(164万〜1万年前)頃に、南アメリカ大陸に生息していた巨大なナマケモノの仲間です。

 イクチオサウルス。全長約2mの中生代ジュラ紀から白亜紀に生息していた水棲爬虫類です。

 たしか、これもイクチオサウルス。自然史博物館はイクチオサウルスが大好きなようで、膨大な数の化石を展示していました。

 モササウルス。中生代白亜紀後期の肉食海棲爬虫類です。

 クラシックな展示スペースに、このように化石は並べられていました。

 こちらはジュラ紀中期に棲息したophthalmosaursという、現代のイルカに近い仲間。

 そして正面玄関の中央ホールにドーン!
 いよいよ恐竜の展示ゾーン。ここにいるのは、ディプロドクスです。

 カマラサウルス。細かい説明は、弊サイトの恐竜・翼竜大図鑑でチェックしてください。

 トリケラトプス。

 ここから部屋の高さ中央に増設された通路を歩きながら展示を見ていきます。

 イグアノドン。

 アロサウルス。

 アルバートサウルス。

 トゥオジャンゴサウルス。これは中国四川省で発見されたもので、ジュラ紀後期の剣竜の1種。

 ガリミムス。いわゆるダチョウ恐竜として有名な、オルニトミムス科の一種で、恐竜の中でも最速で走るグループ。

 ドロマエオサウルス。

 エドモントサウルス。

 バリオニクス。白亜紀前期にイギリスに生息していた獣脚類(肉食恐竜)。

 バリオニクス。白亜紀前期にイギリスに生息していた獣脚類(肉食恐竜)。

 これで恐竜ゾーンは終わり、哺乳類の剥製ゾーンを進みます。

 貴重な剥製もたくさんあるんだろうなあと思いつつ、もはや時間との戦いなので、とにかく先へ!

 そして古生物の化石の展示コーナーへ。こちらはディプロトドン。新生代更新世後期から完新世の約6000万〜約100万年前にかけてオーストラリア大陸に棲息していた有袋類です。がっしりとした足ですね。

 鋭い牙をもつこの動物は、スミロドン。サーベルタイガーの1種で、新生代新第三紀鮮新世後期から、第四紀更新世末期の約300万〜10万年前の南北アメリカ大陸に棲息していました。

 大きな角を持つ、この動物はアルシノイテリウム。新生代古第三紀始新世後期後半〜同紀漸新世末期に棲息してた有蹄哺乳類の一種。まあ、カバみたいなものでしょうか。

 そして象の展示の先に広がるのが、海洋生物のコーナー。

 こうなってくると、もう撮影も何が何なのやら・・・。古生物なのか原生生物なのかもよく解りません。とりあえず、収蔵数がものすごいことだけはよく解りました。

 スミマセン。もはや「何か」の化石としか言いようがありません(笑)。

 とりあえず撮影だけはしておきましたが・・・。

 とにかく海洋生物のコーナーも圧倒的でした。

 ステラーカイギュウ。かつて北太平洋のベーリング海に生息していた大型のカイギュウで、乱獲によって1768年ごろを最後に姿を消しました。

 パレオパラドキシア・・・だったと思います(違っていたらスミマセン)。

 これにて時間切れで、自然史博物館を出ます。辺りはすっかり暗くなっており、ライトアップされた建物が印象的です。

 それにしても、元から博物館としてこのような重厚な建物が建築されたというのが凄い。宮殿と言われても違和感ありません。

 さて、続いて自然史博物館とサイエンスミュージアムの北側に出ます。こちらは楽器博物館。
 ・・・な、なんだって。激しく行きたいですが、もう閉館しています。

 円形のステキな建物は、ロイヤル・アルバート・ホール。ヴィクトリア女王の夫のアルバート公に捧げられた演劇場で、1871年に開場しました。様々なイベントで使用され、1991年には大相撲のロンドン場所もここで開催されたとか。

 その向かい側がハイド・パークという王立公園で、南端にはヴィクトリア女王が夫のアルバート公の死を悼んで1872年に建立したアルバート記念碑があります。とにかくこの夫婦は仲が良く、またアルバートはヴィクトリア女王の政治上のよきアドバイザーでしたが、アルバート公は42歳の若さで亡くなり、ヴィクトリア女王の嘆きは相当なものだったようです。

 さて、流石にお腹が空いてきたので、ネタ確保をかねて適当に見つけた日本食レストランへ。ラーメン、チャーハン、甘いうどん(・・・という商品名でした)とやらを頂きます。

 もっとこう、ゲテモノを期待していたのですが、別に大したことはありません。甘いうどんが唯一のネタでしょうが、これもすき焼きのうどんのような感じで、そんなにおかしくはありませんでした。何はともあれ、米が補給できたので大満足です。

 さて、地下鉄に乗ってビッグベンへ。ライトアップされた姿を撮影します。ここを見ると、いよいよロンドンに来た!という実感が強まりますね。

 ロンドン・アイ。・・・で、まだまだ夜景を堪能するはずだったのですが。
 何がどうしたと言うのでしょう。既に食事の後まもなく猛烈な下痢に襲われ、スーパーで2回もトイレに駆け込むという事態に見舞われます。さらに、地下鉄でビッグベンに来たところで、再び猛烈な下痢に。ところが、このエリアでトイレを探しても見つからないという悲劇に見舞われ、やむを得ず地下鉄でチャリング・クロス駅まで出発。

 鉄道線の駅のトイレで更なる格闘を繰り広げますが、その後も危険な状況に変化は無く、同行の味野源次さんには大変に申し訳ないのですが、逃げ帰るようにホテルへと退却しました。むむむ、何が原因なのやら。甘いうどんか!(笑)

 ビッグ・ベン、テムズ川の対岸から夜景を撮影したかったなあ。
 いやいや翌日があるじゃないか、という予定だったのですが、翌日は翌日で、もはや足が棒のようになるほどの観光でした。というわけで、次回を乞うご期待です。