○パリ:ヴェルサイユ宮殿&エッフェル塔など

 パリ郊外にあるシャルル・ド・ゴール空港です。走行中のバスの車内から撮りました。実はこの時空港には、今はなきコンコルドが着陸していてそれを撮影したかったのですが・・・、写ってませんね。(^_^;

 フランスと日本との時差は基本的には8時間なんですが、この時は夏時間が採用されている期間だったため、時差は7時間でした。※夏時間採用期間…3月最終日曜日〜10月最終日曜日

  これは、ヴェルサイユ宮殿を庭園側(正門の反対側)から撮った写真です。ヴェルサイユ宮殿は、ルイ16世とその妃のマリー・アントワネットが住んでいたことで有名かな。

 宮殿内はどの部屋もめちゃくちゃゴージャスです。マリー・アントワネットなど歴代の王妃が公開出産をした「王妃の寝室」やダヴィッドの巨大な名画『ナポレオン1世の戴冠式』が飾られている「戴冠の間」など様々な部屋を見ることができるのですが、一番ゴージャスなのはなんといっても「鏡の回廊」でしょう。

 全長73m、幅10.5m、高さ12.3mの回廊の庭園側の壁には天井に届きそうなほど巨大な17の窓があり庭園を一望でき、その反対側の壁にはその窓と対峙するかたちで同じ形の巨大な鏡が17面(578枚の鏡で構成)備え付けられていて、窓から入ってきた光を反射して回廊を照らすしくみになっています。天井からは巨大なシャンデリアがいくつも吊られ、金の装飾品も多数あり、まるで絵に描いたような豪華さです。スゴ過ぎます!

 ちなみにこの「鏡の回廊」は、ヴェルサイユ条約が調印された場所としても知られています。そして、庭園は庭園でまたスゴい!広大な敷地には大小の運河や泉、噴水などがあり、全体はシンメトリーの幾何学模様で整えられ、まさに圧巻です。

 アンヴァリッドというルイ14世が建てた廃兵院です。エッフェル塔の近くにあります。
 廃兵院とは傷病兵が収容される施設のことです。でも今は、軍事博物館と立体地図博物館になってます。軍事博物館では、各時代の武器や軍事関係の装飾品などが展示されているそうです。また立体地図博物館では、様々な時代の城砦の模型が展示されているそうです。

 中央に金色のドームが見えますが、あれは教会で、その地下にはかの有名なナポレオンの柩が安置されているそうです。さっきから「そうです」を連発してすみません。私は建物内には入らなかったので・・・。(観光時間の関係上)

 あと、私は「ベルばら」を読んでないので詳しくは知らないのですが、1789年のバスティーユ牢獄陥落の際、パリの民衆がここから武器を運び出してバスティーユに向かったことでも有名みたいですよ。

  ついに来ました、エッフェル塔です!
 エッフェル塔の写真というと、シャン・ド・マルス公園(一面芝生が敷かれている公園――この写真でいうとエッフェル塔のちょうど向こう側)から撮った写真をよく見かけますが、この写真はその反対側から撮ったものです。第2展望台にある電光掲示板に「J−142」という文字が表示されていますが、これは「2000年まであと142日」という意味です。(私がパリを訪ねたのが99年の夏だったので。)2000年を過ぎてしまった現在は何を表示しているんでしょうね?

 展望台へ上るチケットの売り場は常に長蛇の列です。私の時は運が良かったのか、30分ぐらいで済んだでしょうか。でも、1時間ぐらい並ぶこともざらにあるそうです。さすが世界的な観光名所!

 チケットは、
 @エレベーターで第1展望台まで
 Aエレベーターで第2展望台まで
 Bエレベーターで第3展望台まで
 C階段で第2展望台までの4種類ですが、一番安いのはなんといっても階段です。私も安さにつられて階段にしちゃいました。それに階段の方がエレベーターに比べ、チケットを買った後に入り口(乗り口)で再び並ぶ時間も少なくて済みますし。

 ただ、階段は結構キツイです。地上から第1展望台まで360段、第1展望台から第2展望台まで700段・・・。当時体力に自信があった私でもかなりバテました。でも健康な人なら上れなくはないですよ。

 第1展望台には郵便局もあります。訪れた時はそこからハガキを出してみては?エッフェル塔のスタンプ付きで配達してくれるそうですよ。

 エッフェル塔から見たパリの風景(北東方向)です。
 手前を流れているのがセーヌ川です。

 写真の中央よりちょっと左側、遠くのちょっと小高い丘の上に見える白い建物はサクレ・クール寺院といいます。1870年の普仏戦争の敗北やその翌年のパリ・コミューンで亡くなった人々を弔い、またそういう暗い世の中なので国民の心を癒す目的で建てられた教会です。私は残念ながらそこには行けなかったのですが、このサクレ・クール寺院からのパリの眺望はとても素晴らしいそうで、パリの観光名所の一つになってます。

 まあ、それだけ眺めがいいのは、パリの建築物の高さ規制が厳しいからこそなんでしょうね。これが東京だったら、これほどの観光名所にはならなかったかもしれませんね。(もちろん建物自体も素晴らしいみたいですけどね。)