○ロンドンの風景(09年12月)

 秩父路号所員のロンドン在住レポート。今回も観光ガイドとは一味異なる、ロンドンの様々な光景を御紹介します。まず上写真は12月上旬に完成したスクランブル交差点(ロンドンVer.)。規模は渋谷と比べて小さいほうです。
(解説&撮影:秩父路号様 禁転載)

 ロンドンの12大ターミナル駅のひとつ、ロンドン・ヴィクトリア駅。イギリスの南と南東への起点の一つであり、昔はオリエント急行の始発駅となっていました。今でも頻繁に(ほぼ毎週)蒸気機関車が牽引するチャーター便の始発駅にもなっています。


こちらはそのチャーター便の一例です。
 ここからはロンドン中心部に位置する3大博物館の簡単な紹介です。これらは皆無料で入場できるので、観光の際は立ち寄っていくことを強くオススメします。まずはロンドン自然史博物館の正門。ロンドン自然史博物館は世界有数の自然史博物館で、動物学、昆虫学、古生物学、植物学、鉱物学に関連したコレクションが7000万点以上保存されています。展示されているのはごく一部ですが、それでも丸一日潰せます。


自然史博物館の敷地内では毎年恒例のスケートリンクが設置され、冬場はアイススケートが楽しめます。
 こちらはヴィクトリア&アルバート博物館の裏側。絵画、彫刻、工芸品など様々な美術品が取り揃えられており、フランスのルーブル博物館と肩を並べるほどの規模です。

 国立化学産業博物館、通称サイエンス・ミュージアム。自分のような理系な人にはたまらない展示品がいっぱい詰まってる所です(笑)。分野は天文学、気象学、生化学、電磁気学、航海学、航空学と写真術があり、その中でもかの有名なスティーブンソンのロケット号や、ガリレオの望遠鏡などの貴重なものもあります。(もちろん、全てオリジナル)

 3大博物館のすぐ隣にあるインペリアル・カレッジ。理数系に特化した大学で、ある大学の世界ランキングでは5位らしいです(ちなみに東大は22位、1位はハーバード)。実は私もここで生化学か医学を学びたいと思っていたり・・・。


エリザベス2世の女王25周年(通称シルバー・ジュビリー)を祝うために銀色に塗装された旧型バス。
 昔は全国中でこのような電池自動車の一種(通称ミルク・フロート)で牛乳瓶を配達していて、一世代前のイギリス人に親しまれています。ちなみに電気で駆動するのは、配達が早朝に行われるため、住民達をエンジン音で起こさないためです。
 1950〜60年代ごろ最も使われていましたが、現在では牛乳がスーパーやいわゆるコンビで簡単に手に入るため、数が激減してしまいました。

 ロイヤル・アルバート・ホール。ロンドン一番の演劇場で、頻繁にコンサート等が開催されます(クラシック、ポップスは問わず)。たまにスポーツイベントを開催することもあり、1991年には日本の大相撲が公演をしたこともあります。


ロイヤル・アルバート・ホールの向かい側にあるアルバート記念碑。
ヴィクトリア女王の夫であったアルバート公を追悼するために1872年に完成しました。
 近くのハイド・パーク(ロンドン最大規模の公園)では毎年冬になると、ドイツの伝統的なクリスマス市場を真似たテーマパークが開かれます。


ハイド・パークの南西に位置するウェリントン・アーチ。
ナポレオン戦争でのイギリスの勝利をたたえるための凱旋門です。

グリーン・パークに隣接する日本領事館です。