○ケンブリッジ大学

 ケンブリッジ大学は南東イギリスのケンブリッジに所在する世界的に有名な総合大学。大学の世界ランキングでは常にトップ10にランクインし、オクスフォード大学やアメリカのハーバード大学と肩を並べています。

 ここは他のイギリスの大学と違い、カレッジ・システムを用いています。このカレッジ一つ一つが大学の入試を担当し、学生の食事や宿も管理しますが、授業はケンブリッジ大学本部が行うというシステムです。

 カレッジは全部で31箇所あり、ケンブリッジに申し込むにあたってどこを選ぶかがそれなりに重要になってくるわけです。選ぶ方法は食事、宿舎、教員、場所等色々あり、ケンブリッジで生物学を学びたいと思う私はケンブリッジの中心部にあるクライスツ・カレッジに目をつけました。9月28日にクライスツのオープンキャンパスがあったので、ケンブリッジ観光もかねて行ってきたので、その様子をお伝えします。

 ちなみにクライスツ・カレッジは1505年に設立され、以来数多くの著名人が卒業しています。中には進化論の元となった自然選択説を提示したチャールズ・ダーウィンや、詩人のジョン・ミルトンもいます。

 まず上写真は、今回オープンキャンパスを開催したクライスツ・カレッジの正門。
(解説&撮影:秩父路号)


クライスツの紋章。モットーは古フランス語の「Souvent me Souvient」で、「私はよく思い出す」のような意味となる。

セカンド・コートと呼ばれる学生の宿舎。
 ニュー・コートと呼ばれる学生の宿舎。ここは1960年代に建設され、カレッジの一番新しい建物となっている。しかしデザインに関しては不細工だという人もいれば、素晴らしいという人も。

 ダーウィンを記念すべく作られたニュー・コート近くの広場。ここには彼が訪れたガラパゴス諸島の植物が植えてある(もちろんイギリスの気候で生存できる範囲内で)。


オープンキャンパスの後はケンブリッジと他のカレッジを覗いてみることにする。こちらはケンブリッジの町並み。

こちらはセント・ジョンズ・カレッジ(1511年設立)の礼拝堂。

セント・ジョンズ・カレッジの正門。

そしてすぐ隣にはトリニティ・カレッジの正門が。

正門にはトリニティを1546年に設立した王、ヘンリー8世の像がある。

ケンブリッジの町並み(その2)

ケンブリッジの町並み(その3)。建物裏の煙突が印象的だと思いました。

煙突のある裏道から5分ぐらい歩くとケム川に差し掛かる。
ここの町の名前はこの川に架かる橋を元にして「ケンブリッジ」と名づけられた。

ケム川沿いには「パント」と呼ばれる伝統的なボートに乗れる場所がいくつもあり、ケンブリッジの観光名物となっている。

ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ(1557年設立)の裏側。

同じくゴンヴィル・アンド・キーズの表側。

こちらはキングズ・カレッジ(1441年設立)の正門。

近くにはセント・キャサリンズ・カレッジ(1473年)もある。

こちらは主に理系の講義や実験が行われるダウニング・サイトの入り口。

学生の頭の良さでは常にトリニティと一位・二位を争う実力を持つエマヌエル・カレッジ(1584年設立)の正門。

そのすぐ近くのダウニング・カレッジ(1800年設立)。ケンブリッジのカレッジでは比較的新しい部類に入る。
ケンブリッジ大学の写真は以上となりますが、これら以外にもカレッジはたくさんあるので、
訪問する機会があれば是非寄っていってください。

オマケ1:駅から大学までの道にあるカトリック教会。

オマケ2:ケンブリッジは自転車の町。駅前の駐輪所が大変なことに。

ケンブリッジ駅の表側。

NXECが運営するクラス317の6番台。クラス317はロンドン近辺で近郊列車として使われている。

同じくNXECのクラス317だが、こちらは1番台の新塗装が施された車両。

こちらはNXECのクラス156。地方路線で活躍している車両だ。

ケンブリッジ駅構内にはシザークロスがあり、南行きの列車はこれをわたってホームに入線する。

First Capital Connectが運営するクラス365。
ロンドン・キングズ・クロス〜ピーターバラ、ケンブリッジ以北の路線にしか使用されていない近郊型電車。