(6)12月28日:サン・ピエトロ大聖堂

 続いてはいよいよヴァチカン市国に入国します。入国と言っても、サン・ピエトロ大聖堂とヴァチカン美術館に行く分には、パスポートの提示などは特に必要なく、サン・ピエトロ大聖堂の前に出入り口部分を除いて柵があるのが国境線(ただし、これ以外の周囲は城壁で囲まれていました)。また、ここにもあるオベリスクは40年にエジプトから運ばれたもの。

 元々この場所、古代ローマ時代にはカリグラ帝の競技場があったのですが、ここで64年、十二使徒の筆頭であるペテロが皇帝ネロの迫害によって、逆さ十字架にかけられ処刑されました。

 その後、コンスタンティヌス帝はキリスト教を公認し、324年、ここにあった聖ペテロの墓の上に聖堂を着工しました。これが、サン・ピエトロ大聖堂の起源です。

 現在の大聖堂は2代目で、1499年に教皇アレクサンデル6世が改築を発案し、1506年に教皇ユリウス2世の命令で、ブラマンテの設計で着工。さらにサンガッロ、ラファエッロ、ミケランジェロなどが設計を引き継ぎ、1626年にようやく完成しました。奥行きは216m、天蓋の高さは42m!

 ここでもキリストが誕生。見学者で長蛇の列、そして様々な場所にある同様の模型の中でも、一番気合が入っていました。総本山は流石、違います。

 正面の広場はベルニーニが設計したもので、半円形の回廊に284本もの円柱が建ち並ぶ壮大なもの。1667年に完成しました。

 回廊で手荷物検査を受けた後、いよいよ内部へ入っていきます。既に扉の中に入る前から、この豪華さ。
 そして見てください、天井の高さが凄いです。


 ドーン!
 ・・・内部は息をのむ美しさで、他の教会とは別格です。いやはや・・・。

 では、内部の風景を何枚か掲載していきましょう。(写真を撮って良い、というのも太っ腹ですねえ)

 祭壇も非常に立派。






 おそらくキリスト教に詳しい人だと、飾られている彫像や絵画など、まさに聖地巡礼なのでしょうが、ともあれ、その異様な規模に本当に圧倒されました。それでは、お名残惜しいですが外に出ます。


 衛兵さんたちを撮影。1505年に教皇ユリウス2世がスイス人の私的衛兵隊を設置したのがはじめで、1527年のローマ略奪時にもスイス人兵たちが最後まで教皇を護衛したため、今でも伝統的にスイス人が従事しています。

 さて、ヴァチカン美術館へ向かうには、一旦ヴァチカン市国を出て、城壁の周りをぐるっと回らないといけません。そこで、北側に出ましたところ、また路面電車に出会いました。ソシミ9000形というタイプです。

 路面電車の線路とヴァチカンの城壁。

 ヴァチカン美術館など一部施設は、結構高いところにあります。さあ、それでは次回はヴァチカン美術館の紹介です。