19.デン・ハーグのハウステンボスと国際司法裁判所

 デン・ハーグ中央駅での撮り鉄終了後、駅前にあるハーグ森林公園へ。

 カモを見ながら、広大な公園内を北東に進みます。

 冬なのでちょっと景色はイマイチ。そして、名所旧跡とは真逆の方向に延々と歩くことになりますが、この先に是非とも見ておきたい建物があるのでした。

 それは、オランダの前女王ベアトリクスが、女王在位時代の1981年から居住されている宮殿「ハウステンボス」です。「森の家」を意味し、長崎県佐世保市でお馴染みのテーマパーク「ハウステンボス」の名前の由来になっています。

 間近まで行くことはできませんが、ズームレンズでこのとおりの撮影。なお、この宮殿は1645年、オラニエ公ウィレム1世の末子で、第4代オラニエ公のフレデリック・ヘンドリックが建設したもの。

 これ以後、オラニエ公(オラニエ=ナッサウ家)の夏の別荘となり、1805年から1807年までは、オランダ王となったルイ・ボナパルトの邸宅として使用。そして、1815年のオランダ王国発足に伴い、オランダ国王ウィレム1世(オラニエ公ウィレム6世)が公邸に定めて、オランダ王室の宮殿として使われています。

 ちなみに建築当初、正式名称は「サール ファン オランニエ」(オレンジの広間)でしたが、市民は「ハウステンボス」(森の家)と呼び、その名前が定着。また、当初は中央の建物だけだったものを、18世紀に国王ウィレム1世が両ウイングを増築し、正面に玄関ホールを設けて現在の姿になりました。

 ちなみに両ウイングは、客用の滞在施設および迎賓館として使用しているそうです。

 ところで、長崎のハウステンボスでは、「パレスハウステンボス」としてオランダ王室の特別許可によって忠実に再現。ハウステンボス美術館として使用されていますが、オランダ側の指導で、レンガとレンガの間の目地の幅さえ同一にしているほど外観の再現にこだわったそうです。街灯もほぼ同じ形?

 また、ハウステンボス公式サイトによると、トップドームに輝く王冠はオランダの宮殿と同じ形、同じサイズで、高さ1m70cm、幅は90cm。オランダで150年以上の歴史を誇る銅装飾会社ロンバウト社が手がけたとか。

 というわけで、この比較をしたいがために、20分以上歩いてここまで来ました。ということは、同じ時間を使って引き返さなければなりませぬ・・・。

 さて、デン・ハーグ中央駅の少し北側に戻り、何やら格好良い建物があったので、とりあえず撮影。建物の由来等は特に解りません。

 付近の、これはマンション群でしょうか。テーマパークのようですね。

 芝生軌道を行く路面電車。

 もう1枚撮影。

 さらに北西に向けて歩きます。

 なかなか美しい風景が多く、特に意味もなく色々撮影。

 同じくデン・ハーグの風景。

 さらに、もう1枚。

 北に歩くと、広場的な空間に遭遇しました。Plein 1813 という場所のようで、どうやら元々はオランダ独立を記念した広場の模様。

 後の初代オランダ国王、ウィレム1世の像。台座にはWillem Frederik Prins van Oranje-Nassau と書かれていましたので、即位前のフルネーム・称号ということでしょう。

 ここも路面電車が運転されているのですが、バスも軌道上を走行しています。こちらもハーグ市営交通会社の車両ですので、走行スペースを共用しているのですね。日本でもこうやって、バスと路面電車が連携してくれると良いのですが・・・。

 路面電車も次から次へとくるので、同じ車両を一体何度撮影すれば気が済むのか、と自分で自分にツッコミを入れながら、何度も撮影します。

 ところで、パンタグラフが非常に大きいですね。

 さて、デン・ハーグで是非見ておきたかったものパート2である、国際司法裁判所にやって来ました。1946年に発足した、国連の主要な司法機関である同裁判所は、オランダ政府より提供された平和宮という宮殿を使用しています。

 建物はアメリカの実業家、アンドリュー・カーネギー(1835〜1919年)の寄付によって1913年に完成したもの。寄付でこんな壮麗な建物を造ってしまうのですから、スケールが違います。カーネギーはこれに限らず、公共図書館をアメリカやイギリス各地に造ったり、カーネギー工科大学やカーネギー・ホールを建設したりと、莫大な費用を投じていますが、儲けた資金を社会へ還元・・・を実際に実行する行動力には、本当に頭が下がります。

 さて、今度はデン・ハーグ中央駅方向へ戻ります。

 どうしてもこういう古い町並みの中では、駐車場用地が無いのだと思いますが、見事に一車線分潰れています。