クラス325 

British Rail Class 325


ロイヤル・メールの新塗装に更新されたクラス325。黄色の帯が撤廃されてロゴが拡大された。
(撮影:サウス・ケントン駅、South Kenton Station)

●基本データ

デビュー年 1995年
最高速度 160km/h
製造会社 旧ABBダービー工場(ABB Derby)
現ボンバルディア・トランスポーテーション(Bombardier Transportation)
運行会社 DBカーゴ (DB Cargo)
運行区間 西海岸本線
●ウィルズデン・プリンセス・ロイヤル配送センター(Willesden Princess Royal Distribution Centre)〜シールドムイア郵便ターミナル(Shieldmuir Mail Terminal)
●ウィルズデン・プリンセス・ロイヤル配送センター〜ウォリングトン・ロイヤルメール・ターミナル(Warrington Royal Mail Terminal)

東海岸本線
●ウィルズデン・プリンセス・ロイヤル配送センター〜ロウ・フェル・ロイヤルメール・ターミナル(Low Fell Royal Mail Terminal)
編成詳細

クラス320 4連x16本 (うち1本廃車)


●イギリスで唯一現役の郵便輸送列車

 1995年に登場した郵便輸送電車。マーク3客車をベースに設計された「マーク3ファミリー」の一員で、他にもクラス317電車やクラス150気動車が存在する。

導入背景と運用
 イギリス国鉄は1990年代初頭に既存の機関車牽引だった郵送客車の置き換えを検討しており、元々はクラス307を改造する計画が挙がった。しかし車両の老朽化が進んでおり、郵便輸送に特化した電車を新造する事になった。契約はイギリス国鉄のダービー工場を買収したABBに授与され、1995から1996年にかけて4連x16本が製造された。車体や駆動機器はクラス319と同等のものを仕様し、全面デザインはより新しい「ネットワーカー・ファミリー」のものを用いた。機器も既存の車両のものを仕様したために新車にありがちなトラブルもなく運用開始された。

 1995年からイギリス国鉄の郵便部門であるレイル・エクスプレス・システムズ(Rail Express Systems)の元で運用されていたが、民営化後にはEWS(English Welsh & Scottish Railway)に買収された。イギリスの郵便事業であるロイヤルメール(Royal Mail)の代理で運行する会社がここ10年で何度か変わっているが、現在はドイツ鉄道(Deutsche Bahn, DB)の子会社であるDBカーゴが運用を担当している。主にロンドン北西に位置するウィルズデン配送センターから西海岸本線経由でスコットランドのシールドムイアやイングランド北部のウォリングトンまで郵便物を運んでいるが、2013年6月から東海岸本線を経由してニューキャッスル近辺のロウ・フェルまで運行する列車も復活した。

 2012年には325010編成が廃車となり他編成に予備パーツを供給した。現在は全編成が稼働しているわけではなく長い間運用に入っていない編成も存在する。

クラス325の仕様
 塗装はイギリスの郵便局にちなんで赤に金色のラインが入ったものになっている。側面にはスライド式のドアが二つ設置されており、一両の最大積載重量は12トン。交直両対応で、架線式交流25kV用のパンタグラフと第三軌条直流750V用の集電シューも完備。全車動力車で機関車牽引用の連結器も備わっており、非常に汎用性の高い車両となっている。車体も旅客用に容易に改造できる仕様だ。

(解説・撮影:秩父路号、2016年5月更新)

●ギャラリー


クラス390と離合し西海岸本線を北上する編成。
(撮影:サウス・ケントン駅付近, South Kenton Station)


最大3編成を繋げて12連で運行される。
(撮影:サウス・ケントン駅付近, South Kenton Station)


●参考文献・ウェブページ

・「Traction Recognition, Third Edition」 (Ian Allan Publishing) ISBN 978-0-7110-3792-2
Scot-rail.co.uk: Class 325
Kent Rail: Class 325
Wikipedia: British Rail Class 325

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