FS E.646/E.645電気機関車


ローマ・テルミニ駅で低床客車を牽引するE.646
(写真:ローマ・テルミニ駅/撮影:秩父路号)

●基本データ

デビュー年:1958年
元保有会社:FS(トレニタリア)
最高速度:140 km/h

●解説

 E.646の構想は戦後の復興が完了した1950年代初頭に挙げられた。当時イタリア国鉄には高出力機関車が不足していて、それまでの最高定格出力はE.428型の2500kW(最高速度130km/h)となっていた。

 当初は新型機関車の案は二つあり、連接式の6軸機関車と4軸の機関車があったが、連接式6軸のほうがE.646となり、4軸機関車の案はE.444に生まれ変わった。1958年10月に試作機数機が落成した後本格的に製造が始まり、合計で235機造られた。また、派生型として貨物牽引用のE.645が誕生し、こちらは90機が製造された。

 E.646は21世紀に入っても近郊・中距離客車を牽引していたが老朽化のため徐々にE.464型に置き換えられ、2009年には営業運転から引退したが何機か保存されている機関車も現存する。
(解説:秩父路号)

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