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第3回 捕鯨禁止は何故か?

担当:裏辺金好
○はじめに

 今回のテーマは「」について。
 鯨を食べたことありますか? 昔はその安さで当たり前のように食べられたそうですが、今では調査捕鯨でとれた少数の量以外食べることができません。ま、それでも案外行くとこに行けば食べられるし、実際、近所のスーパーでも何故か売っていることがあります。で、お味の方ですが・・・。う〜ん・・・。なるほど、これは確かに昔は安かったわけだ(笑)。まあ、部位によって味は全然違うでしょうけどね。

1.捕鯨禁止への流れ

 さて、何で鯨が食べられなくなったのか。

 1946年に国際捕鯨取締条約といって、鯨を乱獲せず、合理的に使いましょうという条約が結ばれました。そしてそれに呼応して48年にIWC(国際捕鯨委員会)という組織が設立され、捕鯨の監視を行うようになりました。が、まあこの時は鯨を食べることは許されていたわけです。

 ところが1982年、商用捕鯨全面禁止(モラトリアム)がIWCで決議されました。賛成は25ヶ国、反対は7ヶ国、棄権は5ヶ国。なお、反対の内訳はソ連、日本、韓国、ノルウェー、ブラジル、ペルーです。そして「異議申し立て」といって、私は反対だぁという立場をとったわけです。

 ところが・・・日本の場合、親分にして反捕鯨の親玉アメリカから「なめてんのか、コラァ。ふざけた態度をとるんじゃねえ。なんなら魚そのものを食べさせねえぞ。」と圧力がかかります。正確に言いますと、アメリカの200海里漁業水域内で日本の漁船の活動を制限すると圧力がかかったのです。アメリカの領域でも魚を沢山捕っている日本としてはこれは死活問題。やむなく、従ったわけで・・・。

 こうして85年に「お説ごもっとも、私たちも捕鯨やめます」と、ここで鯨が食えなくなったわけであります。ちなみに捕鯨は先住民族の文化としてとることは許されています。ならば日本も権利があるはずなのですが・・・・。

2.私的な意見

 後は私的な意見ですので、軽く聞き流してください。

 だいたい鯨を捕ってはいけない理由というのがばかばかしいんです。たいていの場合、「可愛いから」というのがその理由。数がまだ回復してないという人がいますが、とんでもない。あまりに保護しすぎたため、魚類が鯨に食われてやばいことになっているわけです。「可愛いから」、なら「豚や牛だって可愛いでしょ(実際牛は可愛いと思う)。」といい返せば「豚も牛も人間が食うためにいるんだからいいんだよ」と切りかえされてしまいます。イスラム教徒とヒンドゥー教とは怒りますがね。

 ただし、アメリカやその他の国も、実を言うと自国の過激環境保護団体によって「あれも食うな」「これも食うな」などと、だんだん食材のバリエーションが単純化しそうな傾向になっているよう。でも、それでも豚と牛はオッケーらしい。もしかすると彼らはアメリカ産の肉を買えと言いたいのかも知れないし、畜産農家からお金をもらっている可能性は十分あります。ただ、今後、人口のさらなる増加で食糧不足が予想され、さらにBSEだとか鳥インフルエンザだとか、我々の食生活を狭める天敵が出てくるわけで、食材のバリエーションは増やしておくに越したことはないんです。もちろん、乱獲はダメですよ。それは事実です。

 で、まあ過激環境保護団体ですが。この運動はすごい。家は焼き討ちするわ、暴動を起こすわ、議員を買収して「〜禁止法」を成立するわ、とんでもない奴らで、一般の環境保護団体から見ても迷惑千万です。しかも、純粋に環境保護の研究している施設を、環境破壊の施設と勘違いした馬鹿どもが襲撃して焼き討ちにし、30年にも及ぶ研究の成果を灰に帰してしまったこともあり、ブッシュ大統領に「環境保護」なんてクソクラエだという口実を与えてしまっているのであります。

 さて、ノルウェーはなんと今度商業捕鯨を再開するそうで、日本への輸出をビジネスチャンスと見ているとか。何でこんな事ができるのかというと、ノルウェーは「異議申し立て」といって、うちはあんたの方針に反対だという態度をとっているからなんです。もちろん、この行為に環境保護団体グリーンピースは激怒。捕鯨船を襲撃しましたが、漁師達の反撃で海中に放り投げられたとか。いい気味です。

 ところでアメリカや、特に最近ではオーストラリアが過激に鯨を捕っちゃだめと言い出したのは、今まで鯨から搾り取ってきた鯨油という油が商品としての価値がなくなり。環境保護のシンボルに利用しやすくなったからです。しかしそもそも、鯨の数が減ったのは彼らによる乱獲がかなりの原因。しかも日本はそれこそ骨1つまで全部使うが、彼らは油とったら、ハイさよならです。

 言っときますが、あの動物は食べてもいいけど、この動物は可愛いから食べちゃだめなんてとんでもない話。私は豚が可愛くて好きだがだからといって食わないわけにはいかない。人は他の動物の命をもらって生きるしかないの。菜食主義者だって同じ。植物にも命があるのです。

 最後に、次は「マグロ」が危ないといわれています。すしブームで一般のアメリカ人には魚食が普及してきましたが、こちらは確かに魚食の一般化や乱獲もあって資源数が減少傾向で、適正な管理をする仕組みを作るのは急務。その一方で、過激環境保護団体は何をするかわからない。また議員その他を買収して、マグロ捕獲を禁止にするよう圧力をかけるかもしれません。

 そんなことより深刻なのは、鯨が小魚を食い荒らしているそうです。このままでは、魚そのものが無くなってしまうこともあり得ます。ただ、先ほども少し述べましたが、あまり大規模に再開すると、また乱獲をする馬鹿が出てくるんでしょうね。これは、何としても防がねばいけません。さて、ちょっと違う趣旨が違う雑学になってしまいましたが、今回は以上。

 ・・・と、色々書いていますが、08年1月に読み返したところ、実にお恥ずかしいものです。如何せん古い原稿でして、反捕鯨の歴史などをいつかまとめられたら、と考えております。

棒

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