臨死体験、本当ですか?

担当:
裏辺金好
果たして人間は死ぬ体験を出来るのでしょうか。そして、それを伝えることは出来るのでしょうか。
と〜っても気になります。
今回は、そんな疑問を解く1つの鍵となりそうな話がありましたので、 ご紹介したいと思います。
まずは、梁井貴史(千葉短大講師)という人が「生命科学入門」(泉文堂)にて記したものから、その要点をまとめてみました。これは、科学的見地から見た臨死体験について書いたお話でして。
よく、自分は臨死体験をした!という人が言うことには三途の川で船頭さんに追い返された。と言ったり仏さまにあったと言うことがあります。これは有名な話。ところが、当たり前のことですがこの話、アメリカやヨーロッパではキリスト様に会ったとなるわけです。何故でしょうか。臨死体験した人は嘘つきなのでしょうか。
実は、万国共通で「あたり一面お花畑でした」という臨死体験に関する証言があります。ここに注目すると、あることに気がつきます。そう、麻薬など薬物でおこる幻覚症状に似ているというわけです。すなわち人間は、遠ざかる意識の中で、脳内で化学変化がおこり薬物と同じような物質ができるのです。すなわち臨死体験=幻覚なわけなんですな。
また、それだけでなく脳のある部分を電気刺激すると過去の記憶がよみがえってくる現象が起こるそうです。さらに側頭葉という脳の一部分を刺激すると自分が自分の体から離れていく幻影を見るそうな・・・。
それでは、実際に殆ど死んだ状態から帰ってきた人はいるのでしょうか。そして、その人はどういう記憶を語ったのでしょうか。実は、有名人に身近な例があります。明治の文豪、夏目漱石です。
彼は44歳の時、胃潰瘍で(神経が漱石は悪かった。そのためにおこった)、血をゴボッと吐いて一時危篤状態になったそうです。この危篤になった時間が30分ほどあって、医師によるカンフル剤でなんとか一命を取り留め目を覚ましたそうですが、その30分の間にお花畑も見てなければ仏さまに会っていない、というかその30分があったことに気がつかなかったそうです。
すなわち血を吐いて危篤になった時と目が覚めたときは連続した時間のように感じられたそうです。実際のところ、臨死とはこんなもんじゃないかなあと、私は思うわけです。と考えると「死後」の世界なんかないと思われます。ただ全ては無に帰っていくのでしょうか・・・?
なお、余談ですが夏目漱石は神経衰弱や孤独病にいつも悩まされ、しかも胃潰瘍、糖尿病、痔も患っていたそうです。吾輩は猫であるなどの名作の裏側には、漱石の病魔との苦闘があったことを知っておきたいですね。