担当:裏辺金好
| ○よく登場する単語ですけど |
建築物、家具、ガラス工芸、ポスター、挿絵などを眺めていますと、その解説文に「本作品は、アール・ヌーボー様式の・・・」なんて言葉が出てきます。しかし、アールヌーボーって何よ? という質問には、「そんなのは知っておくべき常識」なのか意外に答えてくれません。
そこで今回は、この「アール・ヌーボー」と、同様によく登場する「アール・デコ」について、簡単にご紹介します。
| ○アール・ヌーボーとは? |
![]() アール・ヌーボー、アールデコ双方を代表する宝飾工芸芸術家、ルネ・ラリック。こちら、ラリックが作ったトンボのカーマスコットが搭載されたクラシックカー(ブガッティ)。1928年の作品。 (箱根ラリック美術館にて) |
| ○これに対し、アール・デコとは? |
一方、アール・デコは1920〜30年代に起こった芸術革新運動。大量生産には向かず、デザインに凝りすぎたアール・ヌーボーに代わって、簡潔さと合理性を目指したもので、やはりフランス発祥です。名称の由来は、1925年にパリで開催された現代装飾・工業美術国際展 L'Exposition
international des arts decoratifs et industriels modernes の略称から。
して、その特徴は?
と、言いますと、すっきりとした幾何学的な線とパターン化された模様を取り入れた点です。
のちにアメリカへ波及すると、蒸気機関車から高層ビルまでアール・デコ様式が大ヒット。特に、ニューヨークの摩天楼(クライスラービル・エンパイアステートビルなど)が代表例です。また、日本では、朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)でアール・デコ様式をふんだんに取り入れた内装を見ることが出来ます。
アメリカが大恐慌で経済力を一時的に失ったこともあり1935年以後は衰退していますが、こちらも現在なお人気の高い様式で、その精神を受け継ぐ作品は数多く誕生しています。
以上、ざっとですがアール・ヌーボーとアール・デコについてざっと解説してみました。
具体的にどんな作品があるのか知りたい方は、インターネットで検索すれば色々出てきますので、ぜひ探してみてください。