高速道路で見る数字の謎

担当:こうちゃん


1.はじめに

 車で遠くへ行く手段としてよく用いられる「高速道路」。結構走行しているといろんな数字や看板がありますが、今回はそれについて解説したいと思います。

2.通行券

 今はETC(ノンストップ自動料金収受システム)が普及していて通行券を受け取るということも減っているかもしれませんが、通行券には秘密があります。

 これは実際の通行券のレイアウトを元に裏研バージョンにアレンジした通行券の絵です。当然、高速道路では使えません。そして、注目してほしいのは右上の「一連番号」。実はあの番号の下2桁は車のナンバーの下2桁の番号が印刷されています。(先日の雑学万歳で紹介したAVIシステムを使ってます)

 なお、これはパーキングエリアなどで通行券を交換して料金を不正に免れるという行為対策のものです。

 ちなみに、入口と出口が同じICの場合、通行料はタダになるのかというと、なりません。
 その場合は料金所で理由を聞かれたりしますし、最悪の場合は通行券に書いてある「免れた区間の3倍の料金をいただく」ということにもなることがあります。(ちなみに、最短距離での走行時間の2倍以上の時間かけて通行しても、現実的な話はさておき、本来は同じことになります。例:下関→宇部は本来所要時間は35分ですが、その2倍、つまり70分以上掛けて走行した場合、料金所で事情を話す必要があります。渋滞・通行止・速度規制があってかかった時は例外です。)

 また、通行券を紛失した場合もどうなるのかといいますと、通行券をなくした場合は料金所の事務所で流入ICを確認し、確認できた場合は通常通り料金を支払いますが、確認できなかった場合はそのICから一番遠いICの料金を支払うということになります。(たとえば、大宰府ICなら一番遠いのは東北自動車道青森東ICで料金は34500円となります。)なので、通行券はなくさないよう気をつけたほうがいいでしょう。

3.IC番号

 この画像を見てください。

 これは山陽自動車道・宇部下関線の小野田ICの出口看板を再現した画像です。この画像の左下の「44」という数字があります。これはいったい何なのでしょうか。

 これは、インターチェンジ(IC)番号といいます。この番号は高速道路の路線で一番東京に近いIC(起点に近いIC)を1として近い順に番号を振り、その路線で一番東京から遠いIC(終点に近いIC)まで数が続きます。(たとえば、中国自動車道は1番が中国吹田IC(大阪府)で最後の37番が下関IC(山口県)となります。)

 ただし、建設後、新たにICを作るときには番号を振りなおすのは面倒なことになるので、番号はそのICの東京よりのICの番号に−(ダッシュ)をつけて○○−△とします。(たとえば、増設インターの美祢西ICの番号は35−1、増設JCTである下関JCTの番号は35−2となってます。)

4.高速道路の脇にある四角の標識


 高速道路を走行していると脇にオレンジ色の四角形に青い四角形が入った看板やオレンジ色の十字型をした看板に青い四角形が入った看板(下のようなもの)を見かけますね。あれっていったい何なのでしょうか?

 これは、投雪禁止区域指定掲示板といい、雪が降ったときに除雪車が雪を除雪する際、雪を捨ててはまずい箇所(たとえば、下に民家があったり、道路があったりなど)の始点と終点を表します。ちなみに、始点が四角い看板、終点が十字の看板です。

 このように、高速道路にはさまざまな数字や標識があります。ドライブ中にこういうのを探してみるのもいいかもしれないですね。でも、運転中によそ見はしないでくださいね。

5.参考サイト
(株)キクテック道路標識何でもコーナー
http://www.kictec.co.jp/inpaku/iken%20keikai/syasin/tousetsu/hyoji.htm

NEXCO西日本 よくある質問「通行券を紛失したら?」
http://www.w-nexco.co.jp/faq/detail.php?lc=005&mc=001&sc=003&qa=002

ぐるぐるアンバランス−通行券記録室
http://www.kodoku2005.com/expwy/anotherview/setsubi/ticket.html

pumpCurry's FontJunction.(高速道路フォント)
http://www.hogera.com/pcb/font/
     
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