ゲームを作ろう!(1)
担当:岳飛

第1回:ツールとの出会い

 

 僕がツールと出会ったのはBASICが最初です。
 当時はまだOSが確立されていない頃ですから、

 パソコンと言えばBASICでプログラミングして何かする時代でした。 もっとも、その頃の僕はBASICで円だの線だの引いて、色付けて喜んでいる程度でしたが。


 少し時代が進んで・・・小学5、6年生の頃ですかね。 本気でゲームを作ってみたいと思うようになりました。 ちょうどファミコンが大ブレイク真っ盛りの頃です。

既にBASICで雑誌などのソース丸写しでゲーム作成を楽しんでいた訳ですが、やっぱりオリジナルにはあこがれましたよ。
 
 そもそも疑問として、なんでドラクエは戦闘画面があんなに簡素なんだろう、と言う (タダの不満)点も漠然と持っていましたし、 アニメとゲームの融合を本気で考えていましたからね。で、当時、小学校のパソコンクラブに在籍していた僕は、 顧問の先生に無謀にも言った訳です。
「ゲームつくりたいです」と。
小学生が何を言ってるんでしょう(笑

 ゲームは複雑な関数の組み合わせで成り立っています。 ま、今は多少違いますが、その当時はまさにそうでした。大体、小学生。関数知りません。 BASICで数式の代入はある程度判ってましたが、でも、自分のモノになっているかというと、そうでもない。

 先生も「ゲーム作成は凄く時間かかるから飽きるよ」という訳ですが、 僕はとっても頑固でわがままなお子様で(今は頑固で我が儘な大人になったが)、
引き下がる事はしなかったんですね。まぁ、あんまりうるさいから黙らせる手段として、先生が持ってきたのが・・・

 当時、発売され手間もないVC(正確には忘れた)でした。 なんせ、昔のこと。うろ覚えです。

 とにかく四角のマスを作成して、乱数を入れて、 任意の場所に任意のボタンを配置して、 それぞれに【グー】、【チョキ】、【パー】と命名し、 【始め】というボタンも作り、始めというボタンを押した後、【グー】、【チョキ】、【パー】のいづれかを押すと、 乱数が回って、勝負が決まるというお粗末極まるじゃんけんゲームを作成したんです。

 いや、先生に手伝って貰いながらですけどね。 とにかくこれが多分、最初に作成した乱数制御プログラムだと思います。当時は、そんなんでも嬉しかったですね。でも流石に飽きます。そりゃね、プログラムの道は長くて険しいんだから・・・


 そんな時、一つのゲームに出会いました。 それはファミコンから発売されています。【RPGコントラクション(題名ちがったかなぁ)】です。 ウィザードリー形式RPGを作れるという事でした。 マップを書いて宝箱を設置して、敵を作って、配置して、基本的にストーリーらしきモノはあんまり設定出来なかったと思います。 使えた文字もハンカクノカタカナだったし・・・

 結構、作り込んだと思うんですけどね。
 ゲームでRPG作るよりも、テーブルトークをヤリだしちゃいましたからね(爆笑

 そうです、D&DとかAD&Dとか。いづれにしても、このテーブルトークでゲーム作成のシナプシスの ノウハウは覚えた気がします。 単に打ち込む作業があるか、手動で駒を進めるかの差ですからね。そうしている内にRPGツクールDANTE98と出会います。

 これがツクールシリーズとの最初の出会いです。ダンテ98は非常に簡素なツールでしたが、 その分、完成までには非常に高度な技術を必要としたツールでした。説明本今読んでも、意味不明な事しか書いてないですからね。

 具体性がないというか、それぞれのコマンドの意味しか書いてない。 これでどーやってイベント作るのか?
実はこれ、ツールでありながらゲームなんですよ。つまり、イベント1つ1つの謎を解き、組み合わせて、動きを作っていくゲーム。

 パズル系のゲームですね。これと格闘している間に、スーパーファミコンでもスーパーダンテが発売されます。 多分、ツクールと出会った人はこっちの方が馴染みがあるかもしれませんね。 僕もダンテ98よりスーパーダンテを弄った方が記憶として鮮明ですから。

 ただ、何というか、スーパーダンテはプラモデルみたいなツールですから、 お着せの結果しか得にくいんですね。
まぁ、Aコン目指して気合い入れてやってましたけど・・・(乾笑
  

 と言う事で、まずはRPGツクールでRPGを作るという事を主眼にして、 話を進めますかね。


棒