カメラについて語ってみる(2) デジカメの性質を解りやすく語る

●はじめに
 みなさんこんにちは、七ノ瀬悠紀です。
 いつの間にか、『カメラについて語ってみる』という項目が増えており、おおっ!と思い、のぞいてみると、『? どこかで読んだ気が・・・』 担当『七ノ瀬悠紀』? こりゃぁ、あたしだ〜〜 と、先日の所長とのメールのやり取りが、そのまま載った次第であります。そのため、いささか文体もおかしく、御見苦しいところをお見せしましたが、ご勘弁ください。
 
 さて、『カメラについて語ってみる』ということですが、どのように語っていきましょうか。製品に対して一つ一つ解説しても、カメラ雑誌のレビューの猿真似にしかなりませんし・・・。

 というわけで、日頃私がカメラに関して考えていることをベースに、新製品や、ちょっとした撮影豆知識などを、それこそ『つれづれなるままに』書いていこうと思います。そのため、かなり私の偏見や、勝手な解釈、自己完結および自己満足に陥る事が多々あると思いますが、お付き合いくださいませ。なお、ご意見や反論などがございましたら、掲示板か
yuhki7se@hotmail.com
 までお願いします。

 次回の参考および、こちらの意見をそれぞれ述べていこうと思いますので。
 このような形をとると、ほかの『雑学万歳』とは形式が違ってしまいまし、いつしか独立したコーナーにもなっていますが、読者の意見を聞き、出来るだけ自己満足に終わらせないように心掛けるつもりです。それでは、これから、よろしくお願いします。
 
●デジカメについて考えてみる
 最近は、デジタルスチルカメラ(以後デジカメ)が携帯電話にも搭載されてきており、技術の進歩は日進月歩であると、改めて感じさせられます。私も仕事で何度か使いましたが、『ポラを切らずに(モデル撮影の場合、露出確認のため、先にポラロイドを使いチェックする)画像の確認ができるとは、なんて便利なんだ。』と思ったことも、少なくありません。ポラロイドフィルム(以下ポラ)といえども、現像までには3〜5分かかってしまい、その間撮影リズムが狂ってしまうことも多いので、とったその瞬間に、画像が確認できるメリットは、計り知れないものがあります。
 しかし、個人ユースでは、デジカメは使っていません。それどころか、私個人は所有もしておりません。私がデジカメを持っていない理由としては、
(1)、画質レベルが不十分である
(2)、ボケが汚い
(3)、CCDサイズが小さいため、広角側が弱い
(4)、記録としての信頼性が少ない
(5)、絵がのっぺりし過ぎる
 といったところがあがっていました

 過去形を使ったのは、現在、これらの問題がほぼ解決されているからです。

●画質レベルが不十分である??
 まず、(1)についてですが、十分です。携帯に付いているものや、トイカメと呼ばれる50万画素以下のものを含めても、画質は大きく向上しており、いまどきこのようなことを言えば、笑われてしまうでしょう。まぁ、A3ノビ程度まで引き伸ばすためには最低でも500万画素は必要でしょうし、写メールでポスター用の原稿を作れ(=写真を撮れ)といわれても無理ですが。デジカメに関しては、記録素子(CCD)によって決まってしまいますから、それを無視してデジカメを語ることは無理です。実際、CCDを無視したカメラ比較というのも、以前は多く存在しました。

 現在のラインナップを見てみると、最高ではすでに1000万画素を超えるカメラも出てきており、画質云々を論じることは無意味になりつつあると思います。

●ボケが汚い? 広角側が弱い?
 次に(2)に関してですが、これは(3)とも大きく関係してくるため、同時に扱わせていただきます。ボケが汚いというのは、CCDサイズが小さくなるため、被写体以外の光の拡散が少ないために起こるのです。また同時に、デジタル一眼の場合、CCDサイズが一回り小さいために、レンズ焦点距離×1.5倍といった具合に、焦点距離が大きくなってしまいます。望遠側ではメリットとなりますが、私は広角それも35ミリ以下の焦点距離を中心に使う私にはデメリットにしかなりません。

 しかし、最近、コンタックスのNデジタルをはじめ、CANONやコダックからフルサイズCCD搭載のデジタル一眼カメラが登場しているので、これらの問題も解消されつつあります。また、コンパクトデジタルカメラにおいては、ボケ云々よりも、いかにシャープに写るかというほうが問題になってくるため、あまり問題は無いはずです。

●記録としての信頼性が少ない?
 (4)は、手直しが効くというメリットから生まれたものです。後から手直しが効くということはとても便利ですが、『記録=証拠』としての信頼性にかけます。また、データとして扱われるため、著作権にも関係してきます。以前私の撮った写真をネットに載せていたころ、無断でプリントされ、勝手に撮影者の名前を変えられ、使われたという経験があります。

 私の場合はポジフィルムをスキャニングして使っていたため、オリジナルが物理的に存在します。ですから、向こうが何を言おうとも、私の正当性が証明されるため、問題は解決しました。これがもしデジカメで、そのままデータを使っていた場合は、更にややこしくなっていた筈です。デジカメユーザーは、こういったことにも注意してください。

●絵がのっぺりし過ぎる?
 最後に(5)ですが、これは、画像の粒子が無いところからくるものです。ご存知のとおりデジタル画像はドットによって構成されています。そして、フィルムは、とても小さな粒子によって、画像を構成しています。デジタルの場合、ジャギーなどは存在しますが、粒子が存在しないと目、とても美しい画像を組み立てることは出来ますが、その反面、写真として見る場合、ある程度粒子感があるほうが、メリハリの付いたものに見えるのです。この微妙な差は、無ければそれまでのことですが、デジタルとアナログの差というか、いくらデジタルが進歩してもアナログに追いつけない所ではないかと思います。

 あと、書き忘れていましたが、フルサイズCCD搭載の一眼デジタルカメラは、とてつもなく高いということも理由のひとつです。というか、これが98%だったりするのですが(笑)。

 なんだか、デジカメについて否定的な見方をしているようにとられてしまうかもしれませんね、この文章では。しかし、アナログとデジタルの良い面を、共に引き出していければ良いと思っています。どう考えても、これからの主力はデジタルに移行していきますし、コンパクトカメラに限れば、デジタルのほうが圧倒的に便利です。

 アナログであっても、デジタルであっても、カメラである以上、写真を撮るということに違いは無いのですから、自分に合ったものをうまく使いこなせれば、それで良いんじゃないかと思います。ここまでだらだらと書いてきて、結局はそれかッ!!と、お叱りを受けそうですが、私の持っているデジカメについての思いを述べてみました。

 それでは、またの機会に。

 前述のとおり、記事内容、その他ご意見ご質問はyuhki7se@hotmail.comまで、よろしくお願いします。

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