トランプとタロット&ポーカーのお話

担当:裏辺金好

○はじめに

 今回のテーマは『トランプ』
 近年、日本ではマジック・ザ・ギャザリングだとかガンダムウォーだとか、とにかくカードゲームが盛んでございますが、その元祖がトランプであり、外国ではカードといえばトランプ。間違っても遊戯王カードを出さないようにしましょう。

 今回は、そんなトランプに関する小ネタと、意外にルールが知られていない・・・と思うポーカーのルールを解説しちゃいます。
 その次で、トランプとタロットの歴史について、考察していくことにしましょう。


1.トランプのマーク(スート)

 前回の将棋では、歴史を話すだけに終わってしまったので、今回はまず小ネタから。
 現在、一般的なデザインとなっている「スペード」「ダイヤモンド」「クラブ」「ハート」、という4つ。これはスートというのですが、元々フランスのシャルル7世(位1422〜66年)がデザインした物が原型で、それがイギリスに伝わったとき、先ほどのような呼称になりました。ちなみにシャルル7世といえば、百年戦争でジャンヌ・ダルクを見殺しにし、一方でヴァロワ朝フランス王国の基礎を築いたたことでも有名。

 と、やはり歴史に話が飛んでしまって申し訳ない。
 次に、この4つの意味。
 スペードは剣→王侯・騎士を表し、ダイヤモンドは貨幣→商業を、クラブは棍棒→農業、ハートは心臓・・・ではなく、聖杯の形をかたどった物。キリスト教の聖職者を意味します。つまり、ヨーロッパの一般的な社会身分を表しているわけです。それから、忘れてはいけないのがジョーカー。これは、大道芸人を表し、「切り札」として、時と場所によって様々な役割に変化をしますす。ババ抜きでは余計なカードですが・・・。

2.トランプとタロット

 ちなみに、この原型となったのが、現在でも占いに使われるタロットの、小アルカナといわれる組み合わせです。
 詳しくはまた次回で解説しますが、ここでは八十八舞太郎所員に代わりに解説してもらいましょう。

 タロットの小アルカナ、と呼ばれるカードの中の「剣」「杖」「杯」「金貨」がそれぞれトランプの「スペード」「クローバー」「ハート」「ダイヤ」に対応しています。またジョーカーは「愚者」のアルカナが基だという話。アルカナの大小ですが、置き位置(正の位置、負の位置)によって同じアルカナでも意味が変わるとか。小アルカナは計56枚(確か)。これはトランプの合計数+ジョーカー2枚を加えた枚数(54枚)に近い。

 ちなみに・・・以下は私の補足ですが、大アルカナは宇宙・森羅万象を表す重要なカード。小アルカナは日常の生活を表すそうです。


3.ポーカー

 トランプを使ったギャンブルとしてあまりに名高いのが、このポーカー。
 しかし、意外に遊び方を知らない人も多いのではないでしょうか? 
 そこで、雑学万歳ではポーカーの遊び方を解説しようとおもうわけです。

a.人数・親の決め方・使用するもの

 2〜6人ほどが適しています。また、進行役として「親」という立場の人がいます。まずはこの人を決めるところからスタート。
 
 誰でも良いですから、まずは誰か1人がカードをよく切り、1枚ずつ、表向きにして左側の人から順に、ドンドン渡していきます。この時、最初に「J」が配られた人が親となり、以後右回りで、ゲームごとに親を務めます。

 使用するカードは、ジョーカーを除く52枚。それから、チップを用意します。
 チップは、いわばコイン。家でやる場合には、代替できそうな物なら何でも良いです。

b.そもそも何をするゲームか?

 とにかく、相手よりも強い組み合わせ()を作っていくゲームです。
 ちなみに、カードは 数字(強)A・K・Q・J・10・9……2(弱)の順で、対戦者同士、同じ数字を出してしまった場合には、スート(強)スペード・ハート・ダイヤ・クラブ(弱)の順で勝敗を判断します。

 カジノなんかでは、これにお金をかけて勝負する、駆け引きのゲーム。
 で、組み合わせ(役)の強さ弱さですが、この通りになります。

(弱)
ワン・ペア・・・同じ数字が2枚揃っている。
ツウ・ペア・・・同じ数字が2組揃っている。ワン・ペアが2つある。
スリー・カード・・・同じ数字が3枚揃っている。
ストレート・・・種類が違うが数字がシーケンスとして並んでいる。
ロイヤル・ストレート・・・"10,11,12,13,A"と並んだストレート。
フラッシュ・・・5枚のカードが同じ種類の場合。
フル・ハウス・・・ワン・ペアとスリー・カードがある場合。
フォア・カード・・・同じ数字が4枚揃っている。
ストレート・フラッシュ・・・ストレートであり、なおかつ5枚のカードの種類が同じ。
ロイヤル・ストレート・フラッシュ・・・ストレート・フラッシュで"10,11,12,13,A"と並んでいる。
(強)

c.遊び方

 まず、各プレイヤーは参加料としてチップを「」に、1枚だします。そして、親はカードを裏向きにして左側の人から1枚ずつ配り、1人5枚カードを持っているようにします。そして、カードが配られたら、手持ちのカードを見てください。そして、勝負するか、やっぱりやめるかが選べます。「う・・・この組み合わせ弱くて勝てない・・やめておこう」と思ったら、「ドロップ」と、「勝負するぜ!」という人は「ビッド」と、それぞれ親の左側の人から順に言ってください。

 そして、一番最初にビッド(チップ出して参加します)と宣言する人は、その勝負に何枚チップを賭けるか宣言し、それを場に出します。次の人からは「コール」(最初に出した人と同じ枚数賭けます)、「レイズ」(もっと多く賭けます)と言って、順番にチップを出していってください。レイズする人は、賭ける枚数も宣言します。レイズする人がいなくなったら、取り敢えずは終了。

 次に、自分の持っている手札と、先ほど配られずストックされているカードを交換することが出来ます。もちろん、より強い組み合わせを作るためです。これをドローといって、手札の中の不要なカードを場に伏せて出し、捨てた枚数だけ、親に交換してもらえます。この時、何枚交換したかを告げます。

 そして、再びビットするか、そしてこんどはチェック(パス)するか宣言し、いざ勝負。ちなみに、自分より前の人が、誰か一人でもビット!と宣言したら、チェックできません。

 そしてさらに、またまたコール・レイズ・ドロップをしてゲーム開始、
 いよいよ手札を公開し、他のプレイヤーと比べ、一番強い組み合わせだった人が勝利。場に出されている、チップを全てもらうことが出来ます。ちなみに、自分以外、全員がドロップしてしまった場合も同じです。

 あとは、親をドンドン右回りで交換しながらゲームを進めていきます。何回かやったと、誰が一番チップを多く持っているかが、最終的な勝敗です。

 いやあ、文章にするとなんか面倒そうに見えますね、というか、初めてやるときには、何がなんだかさっぱりでして・・・。
 ちなみに、これはあくまで基本で、色々と変形ヴァージョンが存在しています。

棒