ではドイツ語の挨拶です。
Guten Morgen! グーテン・モルゲン! おはよう
Guten Tag! グーテン・ターク! こんにちは
Guten Abend! グーテン・アーベント! こんばんは
Gute Nacht! グーテ・ナハト! おやすみなさい
「おやすみなさい」だけGutenではなくGuteなのに注意。これはMorgen「朝」やTag「いちにち」、Abend「夕べ」が男性名詞なのに対してNacht「夜」が女性名詞だからです。まあそのへんはおいおいお話ししますが、ここではドイツ語の形容詞が名詞によって形を変えるということだけ覚えておいてください。
次に別れの挨拶を。
Auf Wiedersehen! アウフ・ヴィーダーゼーエン! さようなら
wは[v]で発音します。英語などのように[w]と発音しないように注意!
sは語頭で母音の前にある場合、及び母音に挟まれている場合には[z]と発音します。上の例ではsが語頭に来ているわけではありませんが、Wiedersehenはwieder「再び」とSehen「会う」の合成語なので、Sehenのときと同様に[z]で発音します。
なお、特に若者の間では、イタリア語風の別れの挨拶も使われます。
Tschau! チャウ! じゃあね。
Tschüs! チュース! じゃあね。
üはユと読みます。但し日本語のユとは全く別の発音です。これは、
舌をイの位置、つまり前の方に突き出し、同時に唇をuのように丸める
という発音です。音声学では「前舌円唇母音」といいます。
ありがとう、すいません、どういたしまして、といった言い回しです。
Danke! ダンケ! ありがとう
Danke schön. ダンケ・シェーン ありがとうございます
Bitte! ビッテ! どういたしまして
Entschuldigen Sie. エントシュルディゲン・ズィー ちょっとすいません、失礼します。
これも前舌円唇母音。舌をエの位置、唇をoのように丸める発音です。
なお、entschuldigenは「エンチュルディゲン」ではなく「エントシュルディゲン」です。ent-schul-di-genと切れるので、見た目tschと繋がっているように見えても、実はt-sch「トシュ」と発音しないといけないというわけ。
たくさん発音規則が出てきました。ここで読み方クイズです。答えは白字で書いてあります。マウスで反転させてご覧下さい。間違えた人は読み返してください。
1. Tschech チェヒ
2. Niederlande ニーダーランデ
3. Luxemburg ルクセンブルク
4. England エングラント
5. Schweden シュヴェーデン
6. Köln ケルン
7. Trier トリーア
8. München ミュンヒェン
9. Kaiserslautern カイザースラウテルン
10. Wien ヴィーン
なお、1.は「チェコ人」という意味です。それ以外は全てヨーロッパの地名。