掃海母艦「うらが型」
       Uraga Class MST

MST−464「ぶんご」。
(撮影:opas10)
●基本データ
種別
掃海母艦(MST)
主機
ディーゼル・2軸
登場年
1997年
速力
22kt程度
基準排水量
5650t(うらが)
5700t(ぶんご)
搭載機
主にMH−53E 
1機程度搭載可能
全長
141m
乗員
約160名
全幅
22m
   

●兵装一覧
 76mm62口径単装速射砲1基(「ぶんご」のみ)  / 機雷敷設装置 / 掃海具一式

●解説

 自衛隊ペルシャ湾掃海艇派遣での経験を基に建造された、掃海艇の後方支援を主任務とする艦。掃海能力のほかに、掃海艇や掃海ヘリへの指揮・補給能力、機雷敷設能力などを併せ持つため掃海母艦に分類される。

 主任務は掃海艇や掃海ヘリコプターへの補給である為、様々な掃海具や燃料、糧食を搭載し掃海活動を柔軟にしている。本型の任務は多種に渡り、災害派遣にも対応しており「うらが」は1997年にアフガニスタンへ救援物資を輸送。「ぶんご」は1999年にトルコ地震災害に伴い物資を輸送するなど、海外派遣においても様々な活動を展開してきた。

 大型の後部甲板とヘリ格納庫を有するため、掃海ヘリコプターMH−53Eを運用することが可能であり、総合的な掃海能力を獲得した。艦尾にあるハッチは掃海ヘリコプター用掃海具の格納庫と機雷敷設装置となっており、本型の特徴の一つである。
(解説:鯛風雲)

艦番号
艦名
竣工日
MST−463 うらが 1997年3月19日
MST−464 ぶんご 1998年3月23日


●ギャラリー


特徴の艦尾ハッチ。両脇は機雷敷設装置、中央は掃海ヘリ用掃海具の格納庫である。
(撮影:opas10)


機雷。あらかじめ海中に投下しておき、船舶に接触すると爆発する。 つまり海上における地雷である。
(撮影:opas10)

艦橋内。護衛艦に比べると広々とした印象を受ける。
(撮影:opas10)