種別
|
輸送艦(LST)
|
主機
|
ディーゼル・2軸 |
登場年
|
1998年
|
速力
|
22kt程度 |
基準排水量
|
8900t
|
搭載機
|
2機程度搭載可能 |
全長
|
178m
|
乗員
|
約135名 |
全幅
|
25m
|
|
|
Mk−15 20mmCIWS2基
・「おおすみ」型
90式戦車 10両程度 / 武装隊員 330名程度 /
CH−47 2機 / LCAC 2隻
・LCAC
90式戦車 1両
今まで海上自衛隊の輸送艦と言えば、国内各所や離島に輸送することのみ考えていたので比較的小型の輸送艦建造されてきたが、中期防衛力整備計画で8900t型輸送艦が計画されることとなり、1998年に就役したのが「おおすみ」型輸送艦である。
本型は海上自衛隊の輸送艦としては画期的な技術を多数導入したため登場時は物議を醸したが、血^ハ的に日本の国土にあったバランスの良い艦となっている。
本型の最大の特徴は艦首から艦尾まで遮蔽物が無い全通甲板を装備したことで、登場時はその風貌から空母ではないかとの議論が盛んだったがこれは車両甲板であり、戦車などの車両を搭載するための甲板である。また、後部にはヘリコプター甲板があるが2機しか搭載できない上、耐熱処理を施していないのでジェット機を運用し空母として活動することは不可能である。
従来の輸送艦は艦首にあるドアから浜辺に直接車両を揚陸させるビーチング方式を採用していたが、本型では搭載しているLCACと呼ばれる上陸用ホバークラフトを使用して揚陸させる、諸外国の強襲揚陸艦と同じ形式をとっている。LCACは艦尾にあるウェル・ドッグに搭載されており、洋上で発進させて揚陸させ、よりスピーディな揚陸が可能となっている。
また、航洋性のある船体を採用したため海外派遣に度々利用されており、「おおすみ」は2004年にイラク復興支援法に基づき陸上自衛隊の車両をイラクに輸送。「しもきた」はテロ対策特措法に基づき、タイ陸軍部隊をアフガニスタン付近に輸送。「くにさき」は2004年にスマトラ沖地震の支援のため救援物資を輸送するなど様々な活躍を見せている。