2025年3月7日 志波城跡と山田線〜三陸鉄道〜釜石線の旅


職場の同僚であるKとFと一緒に、平日1万円の乗り放題切符「旅せよ平日!JR東日本たびキュン 早割パス」を使って岩手県へ。まずは盛岡駅に降り立ち、在来線ホームでキハ110形を撮影。


キハ110系による快速「はまゆり」。最後尾のキハ110-4は、福祉実験ユニットである株式会社ヘラルボニーがコラボがした、岩手県出身の作家・田ア飛鳥氏による「森の道・赤い森」ラッピング車両。

木曜日に発生した新幹線の車両分離の影響により、「つばさ」「こまち」は福島、盛岡でそれぞれ折り返しとなり、東北新幹線は大混雑。そして「こまち」は田沢湖線ホームから発着しており…。


このような光景となっておりました。幸か不幸か、在来線ホームは大にぎわい。秋田新幹線開業前の盛岡駅の風景を感じることが出来ました。

青い森鉄道の701系による快速八戸行き…ではなく、こちらは幕回し中の姿を撮影したもの。実際には普通八戸行きでした。

さて、盛岡駅を一旦出ます。なんか、外観が明るくなっている・・・? 調べて見ると、昨年(2024年)に塗り替えられたようです。

続いて、タクシーに乗車して盛岡駅から西へ。以前から気になっていた古代城柵である志波城跡へ。

ここは、803(延暦22)年、征夷大将軍・坂上田村麻呂が築城した古代城柵(行政府)です。東北に20数か所造られた城柵の中でも多賀城と並び最大級で、928mの土塁と840m四方の築地塀に囲まれた外郭が築かれ、内側に官衙建物や兵舎等で使われた竪穴建物を配置。

さらに中央付近には150m四方び築地塀に囲まれた内郭が築かれ、こちらには政庁や東西脇殿など14棟の掘立柱建物がありました。

雫石川氾濫による水害に悩まされたことから、文室綿麻呂の建議によって811(弘仁2)年に徳丹城(岩手県紫波郡矢巾町)が築城され、機能を移転。約10年でその役割を終え、その後は長らく歴史に埋もれていましたが、1976(昭和51)年に東北自動車道建設にともなう発掘作業を実施した際に発見され、その後の追加調査等を経て1984(昭和59)年に国史跡に指定。現在は志波城古代公園として、外郭南側の築地塀と門(上写真)、政庁南門、官衙建物などが復元されています。




ガイダンス施設に復元模型が展示されていました。

タクシーの運転手さんからは「志波城に行くの?」と驚かれるほどマイナーな施設かもしれませんが、古代ロマンを感じるスケールの大きな施設です。こういう施設がごく一部が復元されている例はありますが、ここまでの大きさが感じられる古代の施設は、古墳を除けば吉野ケ里遺跡など一部ではないでしょうか。


盛岡駅に戻ると、IGRいわて銀河鉄道の「滝沢市×IGRコラボレーションデザイン列車」がいたので初撮影。

さらに中間に押し込まれていましたが、キハ110−2による「森の道・青い森」ラッピング列車がいました。ヘラルボニーのラッピング車両2両とも撮影出来るとは!

田沢湖線ホームに停車中の「こまち」を再び撮影。

IGRいわて銀河鉄道改札口。元は同じ東北本線なのにJRとIGRの改札が違うなんて…。

JRの列車案内。快速や「こまち」など、珍しく優等列車のオンパレード。

ということで、ここから本題のJR山田線に乗車します。私にとって初めて乗車する区間で、キハ110系快速「リアス」に乗車します。


かつての岩泉線の名残でしょうか。「茂市経由」表示も出ます。

さて、出発します。盛岡駅から3駅隣の上米内駅まではそれなりの乗客がいました。

そこからは秘境駅…というより、もはや駅すらない状態で、ひたすら進み、かつて岩泉線が分岐していた茂市駅に到着。

2021(令和3)年に新駅舎に改築され、小さな待合室に。とはいえ、ほとんど利用が無いようなので、あるだけ有難い感じでしょうか。公衆トイレもあるようですし。

茂市駅を発車。

終点の宮古駅まであと一駅、千徳駅です。

終点、宮古駅に到着しました。


山田線の宮古以南が三陸鉄道へ移管されたこともあり、従来のJR駅舎は三陸鉄道管理となりました。



三陸鉄道リアス線の車両が集結しています。


こちらの36−705は、2024(令和6)年6月7日から「とうぎん×キキ&ララ」として運転されています。これは東北銀行とのコラボ企画で、三陸鉄道沿線の観光名所などをキキ&ララが巡るデザインです。


こちらの36−704は、2023(令和5)年4月8日から「三陸元気!GoGo号」として運転されています。これは、NHKの朝ドラ「あまちゃん」放送から10年を迎える事を記念し、「あまちゃん」ファン有志によるクラウドファウンディングで資金調達を行い企画されたもので、ドラマの場面や俳優・のんさんのその後の活躍を描いたもの。


様々な車両が入線し、かなり活気があります。


お座敷列車「さんりくはまかぜ」として活躍する、36-Z形を初撮影。

また、宮古駅に隣接して宮古市役所、宮古保健センターが建てられています。地方では、車でのアクセスを優先して行政機関が鉄道駅から離れている例も多く見られますが、ここは良い立地ですね。



市役所内では、幕末の箱館戦争における宮古湾海戦で使われた旧幕府軍の軍艦「回天」の模型が展示されていました。この海戦において、新政府軍の軍艦「春日」に乗艦していたのが東郷平八郎とのこと。

続いて、何となく岩手県北バスを撮影。

それでは、今度は宮古駅を南下し、旧・山田線区間へ。

津軽石駅で、レトロ調車両「さんりくしおさい」として活躍する36-R形を撮影。中々来ることが難しい三陸鉄道ですが、次々とネタ車をゲットしていきます。

本来の「山田線」の由来である、陸中山田駅に到着。

反対方向からの列車行き違い待ちの間に、駅舎を撮影。

さらに、ポケモンマンホールもゲット。



宮古方面の列車は、なんと「ゴルゴ13」ラッピング列車でした。「CHANGE FOR THE BLUE in 岩手実行委員会」と日本財団の協働によるもので、デューク東郷が描かれています。

その後は列車に乗りながら駅舎を撮影。こちらは織笠駅。

岩手船越駅

浪板海岸駅

吉里吉里駅




大槌駅



鵜住居駅

そして、釜石駅に到着。イオンとのコラボ企画列車である「にぎわい東北号」となっている36-718がいました。

JR釜石駅と三陸鉄道釜石駅は駅舎が並んでいます。

JR釜石駅は年季の入った駅舎ではありますが外壁の一部をリニューアル。SL銀河はいなくなってしまいましたが、レリーフはこのままでしょうか。

JR釜石駅改札口はこんな感じ。天井が高く開放感があります。

それでは、今度はキハ100形に乗車して釜石線の旅へ。HB-E220系に置き換え予定なので、お名残り乗車となりそうです。

釜石から2駅、松倉駅。釜石線は、全駅にエスペラントによる副駅名が付いています。

上有住〜陸中大橋間にある「オメガループ」を行きます。高低差がある場所を、大回りして登っていきます。


列車は遠野駅に到着。


列車の行き違い待ちの時間を利用して、駅舎を急いで撮影。駅舎は1950(昭和25)年に建築された、コンクリートブロック造り瓦葺きの2階建てという珍しいタイプの建築。改築という話も出ていますが、どうなるでしょうか。

さて、花巻方面からキハ100形が入線。

キハ100形の並び。

そして、新花巻駅に到着し…。

東北新幹線に乗り換え。


最後に仙台駅で駅弁を購入し、帰路に就きました。


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