阪急電鉄2300系(2代目)


デビュー記念のヘッドマークを掲出した第1編成。
(写真:十三駅/撮影:鐵)

●基本データ

デビュー年:2024(令和6)年
主な運行区間:京都線

●阪急初の座席指定サービス「PRiVACE」導入車両

 2300系(形式名としては2代目)は、日立製作所笠戸事業所で製造された8両編成の京都線向け特急車両。

 「安心と快適、そして環境に配慮した新しい阪急スタイル」をコンセプトに、前面の窓ガラスに曲線を入れることで疾走感を表現している。

 同時期に登場した神宝線向け2000系とは、外観等がほぼ同一であるなど兄弟形式と言える車両であるが、車内がセミクロスシート(車端部はロングシート)であるほか、阪急電鉄では初となる座席指定サービス「PRiVACE」を4号車に連結しているのが特徴。

 「PRiVACE」はPRIVATE(プライベート)とPLACE(場所)を掛け合わせたネーミングで、「日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ」をコンセプトに誕生したもの。車内は2+1配列の回転リクライニングシート(座面スライド機構付き)を7列配置し、2列シートの中央にはパーテーション(仕切り)を設置。さらに、各座席に収納式テーブルやコンセント、読書灯、ドリンクホルダー、荷物用フック、マガジンラックが設置されたほか、床面にはカーペットを敷いている。

 また、側面窓は座席一列ごとに窓を配置したほか、乗降口は中央の両開き扉1か所となっている。

 なお、「PRiVACE」車両は2300系の増備が完了するまで、一部は暫定的に9300系に組み込まれて運用されている。

●基本データ


ヘッドマークが無い状態。
(写真:十三駅/撮影:鐵)

「PRiVACE」車両。こちらは9300系に連結されている姿。
(写真:桂駅/撮影:裏辺金好)

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