小田急8000形

フルカラーLED装備、小田急ロゴマーク添付となった現在の姿。
(写真:小田原線 秦野駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1982(昭和57)年運行区間:小田原線、多摩線、江ノ島線、箱根登山線、西武国分寺線
●最後の非ステンレス車体の小田急通勤型電車
9000形に続いて登場した、小田急の通勤型電車。2400形などの老朽した車両の置き換えを目的とした系列で、正面をブラックフェイスとし、さりげなく設置された前面の貫通扉などから、スマートな印象を受ける。また、9000形同様、6両編成と4両編成が存在し、各16編成の合計160両が日本車輌、川崎重工業、東急車輛で製造されている。2002(平成14)年度から2013(平成25)年度にかけて全編成にリニューアル工事を実施。内容は時期によって異なるが、制御装置をIGBT-VVVFインバータ制御に更新した編成や、前面種別・行先表示器をフルカラーLEDに改造した車両も現れている。
こうしたことから、2025(令和7)年からは西武鉄道へ譲渡された車両が国分寺線を中心に運用を開始している。これは、従来車両の省電力化(VVVF化)を進める西武鉄道が「サステナ車両」として他社の車両を導入するもので、6両編成×7本=42両が譲渡予定となっている。第1弾として8261Fが西武では8003Fとして改番の上で、2025(令和7)年5月31日より一般営業(定期運行)を開始している。
●更新前の姿

こちらは非リニューアル編成。
(写真:江ノ島線 大和駅/撮影:デューク)
●西武鉄道への譲渡車両

アイボリーホワイトをベースに、西武のコーポレートカラーであるブルー・グリーンをベースに、永遠や発展、繁栄を表す市松模様にアレンジしたデザインを配している。
(写真:国分寺線 国分寺駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子

リニューアル後の内装は床を暖色系、座席は赤色のモケットに。従来は一部編成を除き、グリーンの床に青色のモケットだった。
(撮影:裏辺金好)

(撮影:裏辺金好)

(撮影:裏辺金好)