東武鉄道80000系


野田線(東武アーバンパークライン)の新たなる主力車両。
(写真:野田線 梅郷駅/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:2024(令和6)年 ※営業運転開始は翌年
運行区間:野田線

●「子育て世代に優しい車両」がコンセプト

 東武鉄道が野田線(東武アーバンパークライン)で運転されている8000系、10000系置き換えのために導入を進めている近畿車輛製の車両で、2025(令和7)年3月9日から一般営業運転を開始。

 5両編成×25編成=125両が登場する予定で、従来の運用車両と比べて1両が減車されている。また、60000系についても5両編成化が進められ、各編成1両が余剰となることから、80000系のうち18編成は、新造車4両+60000系からの編入車1両という組み合わせになる。

 外観は60000系で採用した「フューチャーブルー」と「ブライトグリーン」のカラーリングを基調とし、先頭形状はエッジを際立たせることで先進性を表現。車体はアルミ製である。

 車内のインテリアは「リビング」をテーマとした落ち着いた内装で、乗務員室後ろの壁に装飾が入っている。さらに、「リビング」を「子育て世代に優しい車両」をコンセプトに、小さな子どもやその家族が車内で快適に過ごせるよう、全編成の4号車に『たのしーと』が設定され、ベビーカーを置いても、真横に座れる配置となっているほか、先頭車の乗務員室と客室の仕切窓が下方向に拡大され、子どもでも前面展望がしやすいよう配慮されている。

 また、システム面では本格搭載としては民鉄初となる同期リラクタンスモータを採用した車両推進システム(SynTRACS)およびリチウムイオン二次電池SCiBTMとSIV装置を組み合わせた車上バッテリシステムを搭載し、消費電力を現行8000系と比べ40%以上削減している。

 このほか、第4編成と第5編成に線路モニタリングシステム「みまモニ」を搭載。架線検測、軌道変位モニタリングなどが可能になるよう、カメラや検測装置などを搭載している。

●第4編成「みまモニ」搭載車


(写真:野田線 野田市駅/撮影:裏辺金好)


3号車の車端部が機器室になっており、窓が無い部分の外観にロゴマークが掲出されている。
(写真:野田線 野田市駅/撮影:裏辺金好)

●車内の様子


袖仕切りは装飾を少し入れつつ透明で、開放感のある雰囲気。床は木目調となっている。
(撮影:裏辺金好)

80000系の特徴である「たのしーと」。
(撮影:裏辺金好)

乗務員室の後ろは木目調の壁面。複数の色を使用しており、装飾性が高くなっている。また、乗務員室のドア窓ガラスは下方に広くなっている。
(撮影:裏辺金好)

優先席と車いすスペース。
(撮影:裏辺金好)

17.5インチの2画面LCD表示器。千鳥配置となっており、すべてのドア上に設置されているわけでは無い。
(撮影:裏辺金好)

●細部など


乗降確認用カメラ
(撮影:裏辺金好)

「普通」表示は白地になっている。
(写真:野田線 野田市駅/撮影:裏辺金好)
 

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