快速 ムーンライトながら

▼DATA
J.R. Rapid Service Train
"Moonlight Nagara"
 1996.3.16〜


▼運転区間
 東京〜大垣

▼現在のダイヤ
下り:東京(23:10)〜大垣(5:55)
上り:大垣(22:48)〜東京(5:05)

←運転されなくなった373系による「ムーンライトながら」
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)
 1968(昭和43)年10月より、165系などの急行型電車で運転されてきた通称”大垣夜行”の大幅なサービス改善を狙い、愛称を与えられた上で1996年3月改正で登場した列車。JR東海の特急車両373系を使用し、同系列でも最大の編成となる9両編成で運用される。

 下りの大垣行きは豊橋まで、上りの東京行きは全区間がそれぞれ全車指定席となっている(*2007年3月改正までは、下りの大垣行きは小田原まで、上りの東京行きは熱海まで全車指定席で、そこからは一部自由席だった)。

 なお、下りのムーンライトながらは、豊橋から始発列車の役割も負い、同駅からは全車自由席となる。また、名古屋では3両が分割されホームライナー豊橋、そして特急「伊那路」の運用に就くことになる。上りは全区間で9両編成で運転されている。

 2007(平成19)年3月改正から、上りムーンライトながらの東京駅の到着時刻が変更。それまでの上りの4時42分から、5時5分となり、さすがに早すぎる到着時刻の修正が行われた。

 ちなみに、快速列車であるため、新幹線や寝台列車よりも料金が安く、もちろん青春18切符でも乗車可能。そのため特に多客期には切符が入手困難になるほど人気が高く、多客期にはJR東日本の183系・189系特急型電車による「ムーンライトながら91号・92号」が増発運転されるほど。

 しかし閑散期での需要は思ったほどではなかったようで、2009(平成21)年3月改正で臨時列車化が行われ、373系は運用から撤退。JR東日本の183・189系による運転のみに切り替えられた。なお、373系運転による最終ダイヤは以下の通り。
 下り:東京(23:10)〜大垣(6:55)/上り:大垣(23:19)〜東京(5:05)

 終点の大垣駅に到着。もちろん、多くの乗客はさらに西へと進む。どうせなら大阪まで直通してくれても・・・と思わないでもないが、車両の運用上は無理な相談か。
(写真:東海道本線 大垣駅/撮影:裏辺金好)

 東海道線内の事故により遅延し、横浜駅で運転が打ち切られたときの一コマ(2007年6月)。この場所では珍しく、太陽の下で姿を見せたことに。
(写真:東海道本線 横浜駅/撮影:裏辺金好)

 2003年から臨時「ムーンライトながら」91号・92号が設定され、183系特急型電車が使用されることになった。まさかその後、これが通常の姿になるとは誰が想像しただろうか。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:ムスタファ

 183系・189系による「ムーンライトながら」。中央本線から東海道本線へ華麗なる転身?
(写真:東海道本線 大垣駅/撮影:ムスタファ

大垣夜行が「ムーンライトながら」になった後も、しばらくはJR東日本の165系・167系が臨時大垣夜行として運転されていた。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:武蔵野通信局 禁転載)