日本の旅 第39回
名古屋・大阪途中下車の旅?(4)

Travels in Japan Number 39 Nagoya&Osaka(4)


○今度は完全な旅行記
 さて、第4回です。
 ようやく「普通」の大阪の旅をお届け・・・。最終回にしようかと思ったのですが、この後まだ1回続きます。

9.道頓堀と言えば・・・
 道頓堀です、道頓堀ッ。グリコの看板に、阪神ファンが飛び込む汚い小さな川!! 現在、水質浄化作業が進んでいるらしく、近いうちに阪神ファンが安心して飛び込める川になるみたいですね。では、道頓堀周辺の写真をどうぞ。

これは大阪松竹座
 1923(大正12)年に大林組の木村得三郎が設計して建てたネオ・ルネッサンス様式の建物です。

 最初は演劇場、それから洋画の映画館に。さらに戦中と戦後直ぐは邦画、1993年(平成5)年までは洋画の映画館でしたが、現在は外観をそのままに大改築を受け、再び演劇場に。我々が訪問したときは、田村正和が演劇をやっていたようで大変なにぎわいでした。

全国にある、かに道楽の本店。
本場のカニです(笑)。
奥に続くのが道頓堀の商店街。
有名なくいだおれの人形。道頓堀の商店街の中にあります。

 「くいだおれ」という店のマスコットであることは、恥ずかしながら初めて知りました。

 右の写真は、顔の部分をアップした物です。こうやって見ると、可愛らしいというか、不気味というか気色悪いというか、不思議な雰囲気を醸し出しています。

○付記:ちょっと足を伸ばして駅を見に行こう
 今回の旅では行かず、その後に訪問したものですがこちらで追加。
 大阪を代表する2大ターミナル駅、南海電鉄難波駅と、阪急電鉄梅田駅です。難波駅の方は、この道頓堀から歩いて楽に行けます。そして、どちらも戦前に建てられた非常に立派な駅で、難波駅の方は外観、梅田駅の方は内装に驚かされます。ぜひ、ちょっと立ち止まって観察してみてください。

南海電鉄難波駅+高島屋大阪店
 1930(昭和5)年築。
 南海電鉄の始発駅である難波駅と、駅ビルとして入居している高島屋大阪店。写真では解りませんが、左部分は丸くカーブしており、装飾の複雑さと共に非常に特徴的な外観を生み出しています。

阪急電鉄梅田駅+阪急百貨店
 1929(昭和4)年一部完成、1936(昭和11)年築。
阪急グループの創始者、小林一三肝いりの日本初、百貨店付きターミナルデパート。

阪急電鉄梅田駅+阪急百貨店内部
 かつて鉄道のホームだった部分。現在は転用されて通路となっていますが、ご覧のようにステンドグラスとアーチ型の天井が織りなす豪華な内装。戦前でありながら、こんな豪華な場所から鉄道が発車していたのか・・・と感動さえ覚えます。
 しかし、建て替えが発表されており今後の存続が気がかりです。最低限、ここだけは残して頂きたいと思います。

阪急電鉄梅田駅ホーム
 現在はこんな感じで、ごく普通の感じ。豪華さ加減はかなり落ちます。一方、阪急電鉄各線の終点である梅田駅は、次から次へと電車が発着し、人が乗降し、その回転率の凄さには圧倒されます。

10.ああ、法善寺横丁
 法善寺横丁と言えば、細い路地に店が並んでいる場所。道頓堀の商店街からちょっと奥に入ったところにひっそりあります。近年、火災があったことで、幸か不幸か全国的に知名度アップ。我々の訪問時、まだ再建中でした。ちなみに、法善寺とは浄土宗天竜山法善寺のことで、江戸時代初期に成立し、1637年にこの地に移ってきたそうです。またここで千日念仏が行われていたことから、千日寺とも呼ばれ、そこでその門前町が千日前となったとか。

 写真は左が道頓堀方面から、右が千日前方面から撮った物です。右の写真だと、法善寺横丁の雰囲気がよくわかりますね。昔風の料亭のような建物も結構ありました。なお、2004年に復興が完了しています。


 これで終わりにしたかったのですが、まだあと一回だけ続きます。ごめんなさい。



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