高輪消防署二本榎出張所〜東京都港区〜

高輪警察署前交差点に建つ高輪消防署二本榎出張所は、1933(昭和8)年築で、設計は警視庁総監会計課営繕係の越智操。東京都選定歴史的建造物に指定されています。
当初は高輪消防署の本署として使われ、1984(昭和59)年に本署が港区白金2丁目に移転した後は出張所となりますが、今も現役の消防署として使用されています。
ドイツ表現主義の影響を受け、曲線を多用したデザインで、1階は受付や車庫、2階は事務室、3階は円形の講堂して使われいます。
見どころは、講堂の天井で8本の梁(はり)が中心に集まる独特の構造が見どころです。また、車庫に1941(昭和16)年から1964(昭和39)年まで使用された「ニッサン180型消防ポンプ自動車」が動態保存されています。
(撮影:裏辺金好)
○地図
○風景

2階への階段

2階のシャンデリア

3階講堂
消防に関する様々な展示室として公開されています。


江戸時代からの消防服。



ニッサン180型消防ポンプ自動車
戦時中は空襲による火災の鎮火活動にも従事したそうです。