覚林寺清正公堂及び山門〜東京都港区〜



 東京都港区白金台一丁目にある覚林寺は、日蓮宗の寺院で山号は最正山。安土桃山時代・江戸時代初期の武将である加藤清正を祀り、1845(弘化2)年の大火後に再建された、1856(安政3年)築の山門と、1865(慶応元)年築の清正公堂が残り、港区の有形文化財に指定されています。
 清正公堂は拝殿・幣殿・本殿からなる権現造で、このうち本殿は土蔵造。こちらは明治中期頃の再建と考えられています。
 「白金の清正公さま」として親しまれ、毎年5月4・5日に開催される清正公大祭は向かい側にある天神坂の上まで露店が並ぶなど、大変盛況なものです。
(撮影:裏辺金好)

○地図



○風景


山門
木造・銅板葺の薬医門。両側に脇戸が付きます。



清正公堂
手前に位置する拝殿は、間口3間奥行3間。幣殿とともに、本格的な禅宗様形式を採用しています。彫刻も美しく、戦災や開発などで古建築が残りにくい都心にありながら、よく今も維持されたものです。

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