4.台北〜故宮博物院〜

 最後は故宮博物院です。
 私、このツアーで最も楽しみにしていたところなのですが・・・。ご覧になってお分かりになるでしょうか? そう、ここは現在改装工事中で中も通常の1/3以下しか展示できない状況だったのです。しかも見学時間はたったの一時間半。ウワ〜ン!

 さて、今回の旅を総括しますと、まず予想以上に台湾は親日的であると感じました。この旅が悪名高い某旅行会社の高齢者向きパックツアーであることを差し引いてもそのことは強く感じずにいられません。

 高雄市内の忠烈祠では、早朝ということもあって現地の皆様が太極拳、ジョギング、散歩、とそれぞれ朝を楽しんでおられたのですがその中でカラオケを楽しんであられる高齢者の方がいらして、その方々が我々の団体の爺様方と一緒になって歌を歌っているさまなどは日本と台湾に横たわる暗い過去などまるで感じさせないかのような風景でした。(無論私の同行者の爺さんたちは日本語の演歌)

 もちろん、台湾人がみな親日的などという幻想は持ち合わせておりません。
 ただ、それは出身階層ごとに温度差があるのかもしれないと思うようになりました。先住民と本省人は日本統治時代を知っている、外省人は知らない。案外それがそのまま支持政党になるのかもしれませんね、与党と国民党という。

 これは私の思い込みです、台湾の方に直接聞いたわけではございませんし、それは旅行者がするにはあまりに失礼な質問ですしね。

 次に非常に治安がいいと感じました。
 正直一回ぐらいは盗難だなんだと騒ぎがあると思ってましたので。

 ただ、高齢者向きのツアーということで企画側が騒ぎのないよう観光先、宿泊先に細心の注意を払った結果かもしれないですが。夜市なんかほんとにあるって通り過ぎただけで、ほとんど立ち止まってませんからね。

 おまけにお年寄りばっかりでしたので皆さん15分前(時に30分前)行動。見学しててもすぐに座るとこみつけて世間話・・。団体行動の乱れなし、行く先々でトイレ休憩 (所長注:トイレ休憩が多いのは素晴らしいことですよ!! え、喜ぶのは万年下痢気味の所長だけですか)。

 思えば何か騒ぎが起ころうはずもなかったのかもしれない・・・。
 今度台湾へ行くときは趣味のあう人と行くか、一人で行くことにします。