形式ガイド【209系】
     J.R. Commuter Trains Series 209
▼0番台
 京浜東北線及び南武線に投入されたもので、901系で得られたデータに基づき、1993(平成5)年に登場した。制御方式はVVVFインバータ方式で、MM4個一括2群制御を採用。また、通勤電車として初めて車椅子スペースを設けた。
クハ209−1〜
(クハ209−37 根岸線 関内駅/撮影:裏辺金好)
大宮方の制御車。
クハ208−1〜
(クハ208−7 京浜東北線 南浦和駅/撮影:裏辺金好)
大船方の先頭車。

モハ209−1〜
(モハ209−135 南武線 登戸駅/撮影:ロクマルサン)

モハ208−1〜
(モハ208−135 南武線 登戸駅/撮影:ロクマルサン)

▼500番台
 次世代通勤電車E231系の量産が控える中で、中央・総武線の103系を早期に置き換えるために登場した車両。10両編成×17本が製造。基本性能は0番台に順ずる一方、E217系をベースとした2,950mmの拡幅車体(従来車より150mm拡大)となり、スタイルを大きく変えたのが最大の特徴。さらに先頭車の形状はE231系と同様のものとなっている。
クハ209−501〜
(クハ209−514 京葉線 蘇我駅/撮影:裏辺金好)
サハ209−501〜
(サハ209−551 京葉線 蘇我駅/撮影:裏辺金好)

モハ209−501〜
(モハ209−527 京葉線 蘇我駅/撮影:裏辺金好)

モハ208−501〜
(モハ208−527 京葉線 蘇我駅/撮影:裏辺金好)

クハ208−501〜
(クハ208−514 京葉線 蘇我駅/撮影:裏辺金好)

▼900番台
 901系を量産化改造し209系に編入したもの。3編成共に仕様が異なるため、A編成が900番台、B編成が910番台、C編成が920番台となった。
クハ209−901
(クハ209−901 京浜東北線 川崎駅/撮影:裏辺金好)
クハ208−902
(クハ208−902 京浜東北線 鶴見〜新子安/撮影:裏辺金好)

▼2000番台・2100番台
 房総地区で使用されている113系・211系を置き換えるために、京浜東北線を走っていた209系0番台10両編成を4両または6両に組成しなおし転用したもの。ドアエンジンが空気式のものが2000番台、電気式のものが2100番台である。
 転用にあたって、VVVFインバーターの制御素子をGTOサイリスタからIGBTに取り替え主要機器を更新したほか、トイレ・3/4ドア閉めスイッチ・電気連結器の取り付け、先頭車の座席のセミクロスシート化、強化型スカートへの交換、行き先表示機のLED化、帯色の変更など、大がかりな改造を行っている。
クハ209−2001〜
(クハ209−2008 千葉駅/撮影:ロクマルサン)
空気式ドアエンジンを持つ銚子・安房鴨川方の先頭車。転用の際、CPを撤去した。
クハ208−2001〜
(クハ208−2008 千葉駅/撮影:ロクマルサン)
空気式ドアエンジンを持つ千葉方の先頭車。

クハ209−2101〜
(クハ209−2107 外房線 千葉駅/撮影:ロクマルサン)
電気式ドアエンジンを持つ銚子・安房鴨川方の先頭車。

クハ208−2101〜
(クハ208−2107 外房線 本千葉駅/撮影:ロクマルサン)
電気式ドアエンジンを持つ。転用の際、保安装置をATS−PおよびSnに変更している。

モハ209-2101〜
(モハ209-2189 千葉駅/撮影:ロクマルサン)
VVVFを搭載し、パンタグラフには霜取り用のアークカットボードを取り付けている。

モハ208−2101〜
(モハ208−2189 千葉駅/撮影:ロクマルサン)
床下に待機二重系SIVを備える。4両編成の全車と6両編成の千葉方にはトイレと車いすスペースがある。