デビュー年:1986年(JR東日本) 1991年(JR西日本)
運行区間:東海道・山陽線(各駅停車)、福知山線、JR東西線、片町線、湖西線、関西本線など
元運行区間:常磐線(各駅停車)、東京メトロ千代田線
207系という形式は、国鉄末期の1986年に首都圏の常磐線へ投入された車両,、及びJR西日本が1991年に標準的な通勤型電車として登場させたものの2種類が存在。
最初に登場した、常磐線(各駅停車)の207系900番台は、新しい電車のモーター、VVVFインバータの搭載実験として、205系をベースに製造された通勤電車に使われていた試作車。意欲的な試みであったが、当時は性能とコストが見合わず、量産されることはなく、1編成のみが誕生。製造から現在に至るまで、一貫して常磐線各駅停車・千代田線直通で活躍を続けてきたが、後継車両のE233系2000番台が2009年に登場し、同年12月に引退した。
さて、1991(平成3)年にJR西日本が「VVVFインバータ」を装備した新系列の通勤電車を登場させた際、系列名に「207」を冠することにした。このため、JR東日本の207系とは技術的なつながりは無い。
この車両はJR初の完全地下路線として建設が進められていた、後のJR東西線に直通可能にすることを想定していたため、前面に貫通扉を持つ、左右対称のスタイル。最高時速は120km/hと通勤電車始まって以来の高速車両である。また、JR西日本の基本方針として、新製車両の統一化を図り、運転台構造などの共通化が他の車両と図られた。
また、マイナーチェンジ車である1000番台などはモーターの出力アップなどが図られた。207系は、関西の顔として、京都から神戸、福知山など様々なところで目にすることが出来る。また、関西は私鉄同士の競争が激しいため、対抗する必要性から、乗り心地が非常によい車両となった。
このように高品質な通勤型電車として評判は良かったが、2005(平成17(年4月に福知山線(JR宝塚線)で歴史に残る大脱線事故を発生させてしまった。事故の詳細については省略するが、事故後に後継の321系の予定デザイン共々、新色に変更されている。「事故を思い起こさせるような色を見たくない」という遺族、被害者の感情に配慮したという話もあるが、詳細は明らかにされていない。