京福電鉄モハ２４１形・２５１形

えちぜん鉄道へは引き継がれること無く廃車されたモハ２５２号
（撮影：与太郎※許可を得て撮影）

●基本データ

デビュー年：１９２６（大正１５）年など
元運転区間：越前本線、三国芦原線など

●えちぜん鉄道には引き継がれず

　モハ２４１形、モハ２５１形ともに同型の車体を持つが、出自は異なる。
　まずモハ２４１形は京都電燈（のち京福電鉄叡山線、さらに現在は叡山電鉄）デナ１１形として４両が登場したもの。１９４４（昭和１９）年に、京福電鉄福井支社に移り、ホクハ３１形３１～３４となった。さらに、１９５７（昭和３２）年に後述するモハ２５１形と同様に車体に更新され、このときまでにデナ１１形時代の部品はほぼ消滅した。そして、１９７５（昭和５０）年にモハ２４１形２４１～２４４となり、１９９１（平成３）年までに全車両が引退した。

　一方、モハ２５１形は１９２８（昭和３）年～１９３０（昭和５）年にかけて登場した車両群で、福井口車庫の火災による被災後の１９５７（昭和３２）年に車体新造して再登場。２５３号、２５４号は１９９１（平成３）年に廃車となり、２５１号が２０００（平成１２）年に列車正面衝突事故を起こす。

　えちぜん鉄道発足後は、相棒を失った２５２号は運用に就くことなく廃車された。