長野電鉄2500系


トレインギャラリーNAGANOで保存されている2500系。
(写真:トレインギャラリーNAGANO/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1954(昭和29)年/長野電鉄デビュー年:1977(昭和52)年
元運行区間:長野線、河東線(現、屋代線)など

●かつての主力通勤型電車

 長野線長野〜善光寺下の地下化に伴い、地下線を運転する車両に適用されるA−A基準に適合した車両が求められることになったため、東急(旧)5000系を導入したもの。2両編成が2500系、3両編成が2600系とされ、寒冷地対策などが施され、主力車両として活躍した。

 営団地下鉄(現、東京メトロ)日比谷線3000系(3500系、3600系)導入に伴い1998年までに全編成が引退。その後は須坂市内のトレインギャラリーNAGANOで2500系(C10編成)が保存されているが、同店は2021(令和3)年3月14日に閉店した。

 なお、東急5000系は航空機の技術を応用した超軽量車体かつ、日本で初めて本格的に直角カルダン駆動方式を採用した車両で、「青ガエル」などと呼ばれた新性能電車。当初は、東横線で運行されていたが、7000系等の後継車が登場した頃からは田園都市線、大井町線を中心に運行された。晩年は目蒲線で使用され1986(昭和61)年、東急に引退したが、その後も各地で5000系譲渡車が活躍した。

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