南海電鉄7000系


片開き扉が特徴の7000系。
(写真:南海本線 羽衣駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1963(昭和38)年
運行区間:南海本線、空港線、和歌山港線、多奈川線、加太線
元運行区間:高野線

●普通から特急までマルチに運用をこなす、かつての主力車両

 高野線の6000系を基本としながらも、踏切事故の多かった南海本線用にステンレス車体から普通鋼製の車体に変更されたのが7000系である。台車も6000系は登場当初はパイオニア台車をはいていたのに対し、7000系は登場当初から標準ミンデン台車をはいている。

 1969(昭和44)年には、マイナーチェンジ車として7100系が登場。これは、7000系をベースとしながら、片開き扉だったのを両開き扉に、窓を二段下降式のを一段下降式の一枚窓になったものである。ちなみに、7000系が6000系をベースとしたのに対し、7100系は翌年に登場した6100系のベースとなった。

 運用は特急サザンの自由席車から普通まで、さらに7100系のワンマン対応車は支線区などでも幅広い活躍を見せているが、流石に老朽化により廃車が進んでおり、7000系に関しては、2015(平成27)年10月3日の引退記念撮影会を以って全運用を離脱した。

●カラーバリエーション


片開き扉の7000系に対し、両開き扉の7100系。
(写真:南海本線 新今宮駅/撮影:裏辺金好)

2015(平成27)年6月13日に登場したリバイバルカラー。南海電鉄の前身となる阪堺鉄道の時代から数えて創業130周年の節目を迎えることを記念し、併せて引退する7000系の惜別も兼ねたもので、9月末までの運転。
(写真:南海本線 粉浜駅/撮影:リン)

2016(平成28)年4月29日から加太線を中心に運転を開始した「めでたいでんしゃ」。
(写真:南海本線 和歌山市駅/撮影:裏辺金好)

●車内の様子


7000系の車内。
(撮影:裏辺金好)

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