小田急3000形(SE車)


鉄道史上に残る名車は、後年は「あさぎり」を中心に活躍していた。
(撮影:ムスタファ)

●基本データ

 デビュー年:1957(昭和32)年
 元、運行区間:小田原線、江ノ島線、多摩線、箱根登山線、御殿場線、大井川鉄道

●現在の車両に多大なる影響を与えた、小田急ロマンスカー

 通称、”SE”車=Super Express Car

 それまでの小田急の特急のイメージを一新させた画期的な車両で、小田急のみならず、国鉄初の電車特急151系「こだま」、そして新幹線の開発に多大なる影響を与えた、日本史に残る車両である。特に、ディスクブレーキを初採用し、さらに製造の年に国鉄と共同して東海道線大船〜沼津間で行われた高速試験で時速145kmを記録し、当時の狭軌鉄道における世界記録を樹立している。

 8車体9台車の連接構造で登場したが、1968年の国鉄御殿場線が電化されると、これに直通する気動車急行を置き換えるべく、5両編成に改造が実施。中間車の先頭車化と一部の廃車が行われ、この際に先頭車に大形の電照愛称表示器の装備や重連運転に対応するために連結器の設置などが実施され、大幅に印象が変わった。

 そしてJR東海が発足すると、「あさぎり」の沼津延長と相互に新型車両を投入し、相互乗り入れすることが決定。小田急側では20000形(RSE)が製造され、これに伴い1991年3月15日に3000形は定期運用から離脱。翌年の3月8日に「さよなら運転」が実施されている。

 現在、海老名車両基地に保存。イベント時に公開され、上り方の車両2両の外観が、登場時の姿に復元されている。 

 ちなみに、1983(昭和58)年には大井川鉄道(現、大井川鐵道)に譲渡されたが、輸送力過剰のために1989(平成元)年に廃車。1993(平成5)年に解体されている。

●バリエーション


登場時の姿に復元されて保存されている3000形SE車。
(写真:海老名車両基地/撮影:裏辺金好)

編成の半分は最終時の姿のまま。1編成で2形態が楽しめるように保存されている。
(写真:海老名車両基地/撮影:裏辺金好)

さよなら運転が実施されたときの姿。
(写真:小田急小田原線 町田駅/撮影:ムスタファ

大井川鉄道で急行「おおいがわ」として活躍していた頃の姿。
(撮影:1980年代国鉄撮影日記 禁転載)

●車内の様子


(写真:海老名車両基地/撮影:裏辺金好)

(写真:海老名車両基地/撮影:裏辺金好)

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