東京都交通局7000形/7700形


7000形の標準塗装
(写真:都電荒川線 荒川車庫前/撮影:裏辺金好)

●基本データ

7000形デビュー年:1954(昭和29)年
7700形デビュー年:2016(平成28)年
運行区間:荒川線
元運行区間:その他の都電各線

●改造を重ねながら継続使用

 元々は1954(昭和29)年から1956(昭和31)年にかけて製造された車両で、1978(昭和53)年の都電荒川線ワンマン化に向けて、31両が新造車体に更新。

 当時流行した「軽快電車」電車風のデザインとなり、都電のイメージアップに貢献。また、1986(昭和61)年から冷房化改造と塗装変更が行われたほか、2002(平成14)年以降、再更新工事が行われ、この際に前面方向幕がLED方式に改造されている。

 また、2005(平成17)年からは黄色に青帯の旧塗装が、2013(平成25)年からは黄色の赤帯の旧塗装が1両ずつリバイバルされて、運行されていた。

 その後は後継車両の8900形登場に伴い廃車が進められていたが、2016(平成28)年より台車、駆動装置、シート等を更新した7700形へ8両が改造。

 車体は従来のものを再利用しているが、クラシックモダン調の配色へ塗装変更されたほか、開口幅の拡大(90cm→1m)や車内照明のLED化が行われている。また、一部の装置類(冷暖房装置や放送装置等)も再利用している。

 7000形については、2017(平成29)年6月11日に荒川電車営業所で「ありがとう7000形イベント」が行われて引退。なお、1992(平成4)年に7017と7021が、2000(平成12)年には豊橋鉄道へ7017と7021が譲渡され、モ3500形として運転されている。

●7700形カラーバリエーション


7701号と7702号は、緑色をベースにしたクラシックモダン調。
(写真:都電荒川線 王子駅前〜飛鳥山/撮影:裏辺金好)

7703号〜7705号は、青色をベースにしたクラシックモダン調。
(写真:都電荒川線 大塚駅前停留場/撮影:裏辺金好)

7706号〜7708号は、えんじ色をベースにしたクラシックモダン調。
(写真:都電荒川線 大塚駅前付近/撮影:裏辺金好)

●7000形カラーバリエーション


黄色+青帯の旧塗装に復元された7022号。
(写真:都電荒川線 荒川車庫前停留場/撮影:裏辺金好)


黄色+赤帯の旧塗装に復元された7001号。
(写真:都電荒川線 飛鳥山停留場/撮影:裏辺金好)


2007年5月26日から6月10日まで、9000形の登場を記念した花電車ラッピングが運転。対象は7001、7008・7010の3両。
(写真:都電荒川線 荒川車庫前停留場/撮影:裏辺金好)

再更新前の7000形。字幕による行先表示に加え、ワンマン表示器があった。
(撮影:都電荒川線 裏辺金好)

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