石川県金沢市(3)〜ひがし茶屋街と長町武家屋敷〜
  Kanazawa City (Ishikawa Prefecture)

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石川県金沢市(1)兼六園とその周辺
石川県金沢市(2)金沢城
 金沢市紹介3ページ目は、兼六園周辺以外を見ていきます。
 場所はぜんぜん違いますが、古い街並みが残る2つのエリア、ひがし茶屋街と、長町武家屋敷、それから安江金箔工芸館などを紹介します。

ひがし茶屋街
 ひがし茶屋街は、古い街並みが数多く残る金沢の中でも、特に代表的なエリア。
 1820(文政3)年、加賀藩の政策によって整備された街で、1831(天保2)年にいったん廃止。1867(慶応3)年に再び公認されて、長らく繁華街として栄えた場所です。現在も、当時の建物が残っており、タイムスリップしたような雰囲気が味わえます。
ひがし茶屋街中心部
 ひがし茶屋街のメインストリート。
志摩 【重要文化財】
 ひがし茶屋街の創設当時から残る茶屋建築。茶屋建築は2階が座敷とするため、1階よりも高いのが特徴。さらに通りに面して高欄と張り出しの縁側を持っています。
旧越濱
 ひがし茶屋街の茶屋建築の1つ。江戸時代の建築です。
東茶屋町周辺
 ひがし茶屋街付近に残る古い建物。写真右端の建物は、何とも不思議な構造ですね。なお、反対側の「主計町(かずえまち)茶屋街」は、昔からの料亭や茶屋が建ち並び、特に夕暮れ時には美しい姿を見せています。旧町名が復活したことでも有名。

長町武家屋敷跡
 繁華街の香林坊より徒歩5分ほどで見えてくるのが「長町武家屋敷跡」です。跡という名前で解るように、一部を除いて、基本的には当時の建物は残っていません。しかし、今に伝わる木羽板葺きの屋根のついた黄土色の土塀や武士窓のある門構、そして狭い路地は当時の生活を彷彿させるに充分な構造です。

 中には、門も何もすべて取り払って近代的な宝石店を営んでいる不届き者もいましたが、端っこの方だったので良しとしておきます(しかし、何もここで宝石店をやらずとも・・・)。なお、ここにはまだ人が住んでおられるので、通行の際には、大声で話したり、ゴミを散らかしたりしないよう、生活環境に配慮しましょう。

 ちなみに、昔からの屋敷を公開している野村家(前田利家金沢入城時に、直臣として従った家)、加賀友禅の製作工程を実演している彩筆庵には一般の人も入場することが出来ます。
足軽屋敷高西家
 武家屋敷跡に移築されてきた足軽屋敷。加賀藩の足軽屋敷が他と異なるのは、長屋形式ではなく、庭付き一戸建てであったこと。身分の低い足軽の家としては異例のこと。
 なお、1994(平成6)年まで住居として現役でした。
足軽屋敷清水家
 こちらも足軽屋敷で、やはり一戸建て。
足軽屋敷全景
 このような形で整備されています。
高田家長屋門 【市指定保存建造物】
 加賀藩士高田家の長屋門。
野村家住宅

大屋家 【市指定保存建造物】
 内部も往時の姿をほぼとどめている貴重な武家屋敷。

長町武家屋敷風景

旧桑嶋家長屋門
 加賀藩士桑嶋家の長屋門。現在は別の方が所有されているようです。

金沢老舗記念館
 武家屋敷からすぐ近くに古い商家が1軒だけ建っています。これが、金沢市老舗記念館。元々ここにあったわけではなく、1579(天正7)年創業の薬種商「中屋薬舗」の建物を移築し保存したもの。1階は、薬箪笥のある「みせの間」、くみ天井の「おえの間」で、藩政時代の商家の様子を復元しています。当時の商家の売り場がよく再現されていますね。

 2階は金沢の老舗60店舗の協力で、生活道具や婚礼模様など伝統的町民文化を紹介する展示室に。ここには金沢の伝統工芸である、お菓子で出来た生け花も展示されています。お菓子で作るという発想が何とも凄い・・・。

安江金箔工芸館
 金沢駅の西口を出て右に曲がり、少し歩いて路地裏にあるのが安江金箔工芸館。加賀友禅ぶ並び金沢の伝統工芸品の一つである「金箔」について展示している資料館です。ここでは、金箔製造の実演もやってくださり、パンフレットに挟んで金箔ももらえます。これは、実演を実際に見て頂けないと面白さが理解して頂けないと思うのですが、金箔は本当に薄くて脆いんですね。手に付着するともうアウト。完全な形ではがすことは出来ず、ボロボロと崩れていきます。もちろん、他の「物」に付着しても同様なわけで、金箔を扱う時は、特別な竹の棒を使い、すくい上げるかのように扱うんです。


様々な金箔
金といっても、そのまま使うと脆くてダメ。
そのため、銀と混ぜ合わせて使用する。一般には純度95%の純銀四号色らしい。

金箔の製造工程

 例えが悪いですがサランラップを想像してください。あれは、普通は触るとどんどんくっついて、縮まってくれますね。あれが、さらに薄くなった感じです。昔は金が貴重で少しでも1つの金から多くの金箔を取ろうと考案されたらしいです。しかし現在、金の価格は比較的下がっており、ここまで薄くする必要はないそうで・・・。ですが、この技術は世界に誇るべきものであり、また薄くする必要はなくとも、むしろこのぐらいの薄さの方が美しく表現出来るとか。

 で、この金箔工芸館。金箔打ち立て師・安江孝明氏が「箔職人の誇りと証」を後世に伝えるため私財を投じて設立したもの。金箔職人は、まさに「いい仕事をしている」のだが、他の工芸品と違い業績があまり残らないらしい。それで、広く一般に人に知ってもらうことを目的とし開館し、現在は金沢市が運営しています。

おまけ:山さん寿司の海鮮丼!!
 それではオマケ。
 JR金沢駅と、金沢城の途中にある近江町市場の「山さん寿し」で海鮮丼を食しました。その量たるや、これ! 器から刺身がこぼれそうなほど詰め込まれています。

 ・・・素晴らしい。