日本の旅 第42回
白河の関〜福島県白河市〜
     A trip of Japan No.42 Shirakawa-Seki , Shirakawa City
○白河市の概要
福島県南部にある都市。県南の中心都市で、奥羽三関のひとつ白河関と寛政の改革を指揮した松平定信の居城・白河小峰城で有名。市は阿武隈川の上流域に広がり、南は栃木県に接する。1949(昭和24)に白河町と大沼村が合併して市制施行。54年に白坂村、小田川村(こたがわむら)の、55年に五箇村(ごかむら)を編入し今に至る。面積は117.67km2。人口は約4万8000人。

1.東北への入り口、白河
 今回は、福島県南部に位置する白河市、その中でも特に全国的に有名な白河の関、そして寛政の改革で有名な老中・松平定信の居城でもあった小峰城を特集いたします。第1回目は、白河の関と、それに隣接する白河関の森公園です。

 その前に白河市の玄関・白河駅を御紹介。すぐ後ろに小峰城が建つこの駅は、1921(大正10)年に建てられた木造の近代建築。可愛らしい三角屋根が印象的な駅となっています。

 ただし、新幹線は一駅手前の新白河駅に止まるので要注意。また、城はすぐ後ろにあるというのに白河駅、及び新白河駅共に市内中心部から離れた場所に位置し、駅前は寂れています。バスも本数が多いとは言い難く、あまり公共交通は発達していないのが現状です。

 それでは、白河の関(跡)を見ていきましょう。

2.白河の関〜有名だがアクセスが悪い〜
 さて白河の関は、「関」ではありますが江戸時代の関所ではなく、早くて5世紀前半、少なくとも645年の大化の改新の時に文献に出る事から、そのあたりに蝦夷の南下を防ぐために建てられた砦です。主として8〜9世紀頃に機能していたようです。

 その後、大和朝廷は東北をどんどん制圧していき、正確な時期は不明ですが、白河の関は機能を失い廃れます。ただし、その後も東北(陸奥)への入り口として人々の記憶に受け継がれます。平安末期に栄えた奥州藤原氏の領土の境界であった他、特に歌枕に読まれることが多く、

 都をば 霞とともにたちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関
 という能因法師の一句が大ヒットし、平安時代以降、西行法師をはじめ一遍宗祇など和歌や仏教で有名な文化人がこの地を訪れています。

 また源義家源義経もここから東北へ入っています。
 しかしその後、白坂越えと呼ばれるルートがメインストリートになってしまい、こちらは忘れ去られ、僅かに民間の伝承の中に白河関が伝えられるようになります。

 その後、江戸時代では松尾芭蕉が奥の細道の旅の途中で立ち寄っています。旅の途中で白河関のあった場所の伝承を聞いたようで、この地(旗宿という地名のようです)の近くに立ち寄る事が出来ました。さらに、寛政の改革でお馴染み、白河藩主であった松平定信は、白河の関の場所を研究して、「ここだ!」と確かめ、現在地に碑を建立しております。

 現在白河の関は、白河神社(771(宝亀2)年に、天太玉命、住吉明神・中筒男命、玉津島明神・衣通姫命を祀ったという由来)という、神社が建っている他は、特に復元された物などはなく、先ほどの松平定信建立の碑の他、空堀が往時をしのばせています。

 なお、白河神社の建物は、伊達政宗公によって元和元年に改築奉納されたと伝えられる・・・と記しているホームページが少数ありますが、実際の所をご存じの方は教えてくださいませ。

 この空堀というのが重要で、つまり「砦」としての白河関の役割というのをよく伝えてくれます。

 そんな歴史を感じられる素晴らしい場所なのですが、残念ながら、この白河の関までのメインアクセスであるバスの本数がほとんどありません。ゆえにタクシー利用となりますが(約20分)片道3000円と、非常にお高いのが難点です。つまり、白河市と言っても、ここは中心部からはかなりの距離なのです。道路が空いているので、20分で着くには着くのですが。

 しかし景色は絶景です。特に秋の紅葉シーズンに最適でありましょう。

3.白河関の森公園
 では、隣接する白河関の森公園の建物も詳しく御紹介しましょう。
 なにやら、ヤフーでこのページが紹介されているみたいですので(04年5月13日)大幅増補しました。この公園、非常に見応えがあるのですよ。さすがに、片道3000円払って白河の関だけじゃ・・・と言う人には、せめてもの救い(?)かもしれません。なお、ここで紹介した以外にも水車小屋や、体験農園、物産販売コーナー、宿泊施設、相撲道場、レストラン&有料で蕎麦打ち指導が受けられる「白河の関そば道場」などがあります。


入り口では、松尾芭蕉と弟子の曽良がお出迎え

古代の高床倉庫を復元

ご存じ、竪穴式住居

反対側から撮影

古代の人達が作業場として使っていた建物をイメージ

白河関の建物をイメージしたもの

江戸時代の関所の雰囲気を再現
(白河関とは関係なし)

ふるさとの家
(江戸時代の民家を移築したもの)

 なお、注意としましては毎月第二水曜日と12月28日〜翌年1月3日(水曜日が国民の祝日にあたるときはその翌日)が休園日です。入園料は宿泊施設などを除けば、無料(!)、開園時間は午前9時より午後5時まで、です。なお、宿泊も一般1,570円  高校生以下1,050円だとか。特に、車で来る人には朗報ですかね!

 詳しくは、白河関の森公園 http://ns2.shirakawa.ne.jp/~menu/sekinomori/ を参照。
 では、引き続きまして小峰城を御紹介しましょう〜。


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