日本の旅 第6回
JR中央本線
     A trip of Japan No.6 JR Chuo Line
○中央本線の概要
首都圏在住の方なら快速線のオレンジ色の電車でお馴染みであるが、正式には東京から長野県の塩尻を経由し、名古屋に至る東海道本線のバイパス的な存在。ただし、JR東日本とJR東海に管轄が別れる長野県の塩尻駅を境に、直通する列車はない。また、塩尻から東京方面を中央東線、名古屋方面を中央西線と呼称することもある。ちなみに、東京〜名古屋の距離は東海道本線と比べて30kmしか違わないが、地形の厳しさから所要時間が大幅に違っている。

2.通勤輸送のメッカ・東京〜高尾
 中央線の始発は、東京駅から出発します。
 しかし、東京駅で各駅停車、もしくは普通列車を待とうにも、快速や特別快速(中央特快&青梅特快)ばかり。
 実は、首都圏の中央線の各駅停車は、東京駅から2つ先の御茶ノ水駅から、中央線・総武線各駅停車として運転されます。その御茶ノ水駅を除けば、ホームも完全に別々に使用しているため、一般の人にはオレンジ色の電車が中央線、黄色の電車が総武線という感じで区別されているようです。

 まずは、オレンジ色の電車が基本的に終点とする、高尾駅までの表情を見ていきましょう。
 なお、この区間については、日本の旅 第101回で徹底的に紹介していますので、そちらもぜひ。

中央線(快速) 201系通勤型電車
 2006年度より、いよいよ新型車両E233系へ置き換えが始まるオレンジ色の電車。前面に大きく表示される「中央特快」などの文字も特徴的です。

中央線・総武線各駅停車 E231系通勤型電車
 一足先に新型車両へと置き換えられている中央・総武線各駅停車。

萬世橋駅
 かつて、現在の神田〜御茶ノ水の間にあった萬世橋駅。その初期の頃には、このような東京駅のようなレンガ造りの駅舎を持っていました。現在も、高架橋にその名残を忍ぶことが出来ます。
(写真:交通博物館にて)

御茶ノ水駅
 中央線(快速)と中央・総武線が合流する御茶ノ水駅。
 両路線(列車?)が、方向別に同一ホームで乗り換えられるのは、この駅が唯一。折角同じ方向に走るにもかかわらず、「ここだけ」というのは、個人的にはどうかと思うのですが・・・

新宿駅(南口)
 言わずと知れた日本最大のターミナル駅。JRでは中央線・山手線を始め、総武線に埼京線が乗り入れ、また都営地下鉄大江戸線に営団地下鉄・京王電鉄・小田急電鉄など様々な鉄道会社の線路が乗り入れます。
 中央線の特急は、甲府へ行く「かいじ」、松本へ行く「あずさ」「スーパーあずさ」の多くがここを起点としています。現在は、甲州街道架け替え工事に伴い、新宿駅も大改造中。

吉祥寺駅
 吉祥寺では京王電鉄井の頭線と接続。次の三鷹駅で、中央・総武線各駅停車は終点となります(一部は武蔵小金井や、早朝は立川にも)。

武蔵小金井駅
 三鷹から立川までは、高架にすべく工事中。現在、三鷹〜国分寺は高架路線を建設中。いよいよ橋脚がそびえ立つようになり、線路切替の日も近そうです。

立川駅
 立川からは川崎へ向かう南武線、青梅方面へ行く青梅線が分岐。青梅線へは中央線から多くの列車が直通しています。青梅線は、中央線と同じく201系を使用。

立川〜日野
 多摩川を渡る201系。のどかな風景・・・と言いたいところですが、ここも通勤激戦区。

八王子駅
 多摩方面にある大学へ行くための乗り換え口及び拠点。中央線の混雑も、特にここから激しくなっています。また、八王子からは川越、高崎へ向かう八高線、横浜へ向かう横浜線が分岐しています。写真は、中央ライナー用の183系。

高尾駅
 高尾山への玄関口(もっとも、京王電鉄に乗り換えして、高尾山口下車が一番便利)。国立駅、日野駅と共に戦前からの駅舎を持ちます。

高尾駅ホーム
 高尾駅名物(笑)。もの凄くインパクトがあります。

3.ローカル色豊かな高尾以北
 さて、高尾で一部を除き基本的に新宿から直通するオレンジ色の列車は終了。大半の列車が6両編成の近郊型電車に変わりローカル色豊かになります。沿線は、なかなか風光明媚で乗っていると結構楽しいですね。


大月駅
 E351系特急「スーパーあずさ」が高速で通過。

富士急行線
 観光地である河口湖へ向かう富士急行。大月駅から分岐し、元・京王電鉄の通勤電車と、JRの急行型電車を改造した特急が仲良く発車。そこへ、中央線の電車も乗り入れ。

甲府駅前にて
 塩山駅から甲府市の都市圏に入ります。そして、その甲府は筆者の出生地でもあり、かつての武田信玄の根拠地。駅に降り、周りを見たらまさに盆地です。山が扇形に囲みます。
 また、駅横には甲府(舞鶴)城跡があり、今まで大して注目されていなかったのですが、突如として大規模な復元が行われ、面目を一新しています。
 この甲府城というのは、豊臣秀吉の家臣・浅野長政が築城したもので、徳川綱吉の側用人として有名な柳沢吉保が治めた後は幕府の代官が統治していました。また、駅前には武田信玄の銅像が、そして駅から北に行くと武田神社<躑躅ヶ崎(つつじがさき)館跡>があります。無論、これは信玄の居城。

甲府駅
 甲府を過ぎると、八ヶ岳の溶岩台地に上がり、行楽地として有名な小淵沢に到着です。高原が美しい! そして長野県に入ります。見えてくる湖が諏訪湖。日本のスイスとも表されるこの諏訪地域は精密機械メーカーの進出などでも有名。

 この付近の都市の人の流れは結構あり、列車の利用も多い。そして塩尻へ着くと、いよいよJR東海の線路となり、完全に別の線路となってしまいます。 事実、列車の大半は篠ノ井線へ乗り入れ、松本方面に行き、肝心の中央本線は、東京方面・名古屋方面双方の直通はありません。