2008年10月19日〜20日 惜別!キハ58系で行く四国の旅

○プロローグ

 かねてからアナウンスされていた2008年秋でのJR四国のキハ58系引退。全国的に引退が進む中、遂に四国にもその順番が回ってきたことになります。
 青春18きっぷの期間にでも撮影に行きたかったのですが、北海道旅行に財力のほぼ全てを注ぎ込んでしまい、結局行けず仕舞いになるかと思っていました。しかし、国鉄色編成を用いてさよなら運転を行うと知り、いろいろ頑張った結果、何とか乗車する機会を得ることが出来ました。1泊2日の旅程の大半をキハ58系と過ごすことになる小旅行でした。
(旅行者:リン)

○第1ランナー 山陽本線普通(115系) 西条6:04 → 岡山8:12

 東に出る時はいつもこの西条発相生行の始発電車を利用しています。115系3両+115系4両の7両編成で、後方の4両編成は中間のモハ車が3500番台の編成です。
 平日なら通勤ラッシュに当たる列車ですが、休日ということもあり若干の空席があるまま岡山に到着。

○第2ランナー 瀬戸大橋線快速「マリンライナー11号」(5000系+223系) 岡山8:23 → 坂出9:02


 岡山から「マリンライナー11号」で一気に瀬戸大橋を渡ります。
 この日11号に充当されていた223系P1編成のクモハ223−5001は、今年2月に踏切事故に遭いしばらく修理のため運用を離脱していました。それから復旧して今は運用に戻っているのですが、種別幕が直っていないのか213系時代の白地の「マリンライナー」の幕を貼っています。

○第3ランナー 予讃線普通(121系) 坂出9:24 → 丸亀9:39

○第4ランナー 予讃線普通(121系) 丸亀10:12 → 多度津10:20


 坂出から西へ行くのは今回が初めてです。そして、時間の余裕がたっぷりあったので、丸亀駅でマンホールの蓋を撮るためだけに途中下車。駅前で無事に発見し、後続の電車で多度津に到着。


 JR四国の社員の方のご厚意?で出発準備を終えていたキハ58系の近くまで行くことが出来ました。これから2日間にわたって延々と世話になる車両です。

○第5ランナー 土讃線臨時急行「土佐」(キハ58形+キハ65形) 多度津11:28 → 高知14:35


 絶好の天候の下、高知に向けて出発。沿線もカメラマンで非常に賑やかです。
 途中の駅では反対列車や後続の特急列車の待避のために数分間の停車がある駅があります。これを撮影した琴平駅もその中の1つで、綺麗にヒゲ付きのキハ58形を撮影できました。
 ちなみにこの「ヒゲ」、かつて四国内のキハ58系の中でミュージックホーンを装備していた車両があり、その識別のために用いられていたのだとか。その当時を伝える写真がことごとくモノクロなのを見ると随分と昔のことのようです。


 高知県に入って最初の駅は坪尻駅。言わずと知れたスイッチバックの秘境駅で、今回の「土佐」は後続の特急の待避も兼ねて13分の停車時間を設けています。
 まずはホーム前を通り過ぎ、進行方向左手にある引き上げ線に入ります。


 続いて進行方向を変え、本線を横切るようにホームに入線します。


 坪尻駅舎。見ての通り普段は人気のない寂れた駅で、駅周辺にはかつて民家だった廃屋が1軒あるぐらいで何も無く、「マムシ注意」の看板が目に付く程度でした。今日だけは鉄道ファンが大挙して押し寄せ、束の間の賑わいを見せていました。


 岡山発高知行きの「南風7号」を先に行かせます。車両番号が2030ということで土佐くろしお鉄道所有の車両のようでした。


 その後、祖谷渓や小歩危・大歩危などの素晴らしい風景の中を走り、土讃線にあるもう一つのスイッチバック駅である新改駅に到着。こちらも高知に向かって本線の右手前に駅、左奥に引き上げ線という坪尻駅と同様の構造ですが、新改駅はシザーズクロッシングポイントが使用されやや複雑な線路配置になっています。


 車内では列車に掲出されているヘッドマークの購入希望者をオークション形式で募っており、その購入額が運転途中で車内に張り出されました…が、なんと10万円。レプリカですらこの額か…と思ってしまいました。
 ちなみに、前日の「土佐」のヘッドマークは8万5千円、このあと運転された「あしずり」のものに至っては15万円の値が付いたとか。いやはや、スゴい。


 後免駅。終点の高知はもう目の前で、ここが最後の停車駅です。停車時間は僅かでしたが、ちょうど降りたところにやなせたかしさんの詩と石彫のアンパンマンの座るベンチが設置されていました。


 定刻に高知駅へ到着。今年の春から高架駅として生まれ変わっています。土佐くろしお鉄道の9640形と顔を合わせました。

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