28.ヴェルサイユ宮殿(トリアノン)

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 さて、グラン・トリアノンに到着しました。ルイ14世は皮肉なことに、豪華な宮殿生活に息苦しくなり、1687年にピンクの大理石で出来た離宮を完成させたのでした。

 一般のレベルから言えば遥かに豪華なのですが、たしかにヴェルサイユ宮殿と比べると落ち着いた雰囲気。
















 続いて、プチ・トリアノンと呼ばれる場所へ。


 プチ・トリアノンは、ルイ15世が愛妾であるポンパドゥール侯爵(のち公爵)夫人のために建て始めたもので、アンジュ・ジャック・ガブリエルによる設計。ポンパドゥール夫人の死後の1768年に完成し、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットが使いました。

 マリー・アントワネットはここを拠点に、周囲に田舎風の藁葺き屋根の農家、水車、牧場などを作らせ、バター作りなど田舎ライフを満喫していたそうです。ルイ14世もそうでしたが、贅沢の極地に達すると、結局は一般的な生活にあこがれるんでしょうね。




 マリー・アントワネットの肖像画。

 ビリヤード台。


 現在でも羊が放牧されています。まさか、ヴェルサイユ宮殿の中で羊を見ることになるとは思わず、これには驚きました。

 さて、飛行機の時間も迫っていますので、いよいよこれにてヴェルサイユ宮殿を後にします。見るべき部屋は色々他にもあったようですが、それでもトリアノンまで見られましたし、大満足。

 何度もお世話になっているフランス国鉄に乗車します。