(5)12月28日:サン・タンジェロ城

 続いて、サン・タンジェロ城にやってきました。これは元々、123年に古代ローマ帝国皇帝のハドリアヌスが自らの霊廟として建築を始めさえたもので、皇帝が亡くなくなった翌年の139年に完成したもの。

  89mの正方形の基盤の上に、直径64m、高さ21mの円筒上の建物が載り、周囲を城壁で囲んでいますが、これは6世紀頃から用途が城塞へと変貌し、さらに牢獄や教皇の避難場所などとして使われたことに伴う改造。11世紀、神聖ローマ帝国がローマに侵攻した際には、教皇グレゴリウス7世がここに立てこもり、また13〜15世紀にはローマ教皇の居室が豪華に改装されています。

 ちなみに城の頂上には天使の彫像があり、そもそもサン・タンジェロは聖天使を意味しているのですが、これは590年、教皇グレゴリウス1世がローマを襲ったペストの収束を祈願していると、聖天使ミカエルが現れ、ペストが治まったことから、礼拝堂が建てられたことに由来します。

 サン・タンジェロ城へ向かう橋の両脇にも、素晴らしい天使の彫像があります。これもベルニーニが製作を指揮したもので、下絵を元に弟子達が1669年に完成させたものです。では、折角なので1体ずつ写真を・・・。

 





 ちょっと別の方向の写真を入れて一休み。




 残り2体!!

 


 以上、全部で10体の彫像でした。どれも非常に写実的で美しく、質感のある素晴らしい作品ですね。

 さて、まずはサン・タンジェロ城の全体像を復元図で確認。

 そして内部へ入っていきますが、まずは城壁側から散策します。

 大砲(おそらくレプリカ)が設置されており、防御体制は万全。

 城壁は日本の城と同じように、銃を撃つスペース(狭間=さま)があったり・・・。

 やはり日本の城と同じように、石落しまであります。これには非常に感動しました。

 本体は実に丸く、こういうのは日本の古建築には少ないですよね。

 上から城へ続く橋を眺めてみました。

 では、サン・タンジェロ城の内部に入っていきます。

 内部にはローマ教皇が使った部屋などがあるほか、周囲は回廊になっています。

 現在は博物館としても使われており、2世紀中頃に作られたハドリアヌス帝(76〜138年)の胸像がありました。あわわわ、目の前に1900年前の作品が・・・。

 教皇が使った部屋などは撮影禁止だったので紹介できませんが、頂上からの景色を御紹介しましょう。こちらは東側、最高裁判所方向を眺めた様子。

 こちらは西側、ヴァチカン方向を眺めた様子。もちろん、記念撮影で大人気。

 やっぱり大きい!サン・ピエトロ大聖堂。窓の大きさも他の建物と全く違うので、何だか、1つだけ縮尺が違うような感じです。

 サン・タンジェロ城に立つ聖天使ミカエルの像。

 さて、1階に戻ると創建時の姿と思われる復元模型に出会います。飾られている彫像が異様にデカイのですが、これは本当なのでしょうか???外観そのものは、多分こんな感じだったのでしょうが・・・。

 それでは、いよいよヴァチカン方面へ向かいます。実はサン・タンジェロ城からは連絡通路が延びています。が、多分一般の人は入れないはず。我々は道路を普通に歩いていきました。

 さあ、いよいよ次のページからサン・ピエトロ大聖堂を見て行きます。ちなみに、この写真を撮っている場所は、まだローマ市内。現地に行くまで、どこまでがローマ市内で、どこからがヴァチカンなのかすら知らず、しかもパスポートが必要かどうかも、ローマに着くまで全然把握していなかったり・・・。