特急「かわせみ やませみ」


(写真:肥薩線 一勝地駅/撮影:デューク)

●基本データ

登場年:2017(平成29)年
運転区間:熊本〜人吉
使用車種:キハ40系

●解説

 2017(平成29)年3月4日のダイヤ改正で登場した、鹿児島本線及び肥薩線の特急列車。11番目のD&S列車(デザイン&ストーリー列車)として、水戸岡鋭治氏の手によりキハ40系を改装したもので、3往復が設定された。

 なお、このダイヤ改正では「いさぶろう・しんぺい」の熊本〜人吉間が特急に格上げされており(1往復)、2016(平成28)年3月26日改正で特急「くまがわ」「九州横断特急」の熊本〜人吉間廃止に伴い、同区間で優等列車が消滅していたものが、早々に復活することになった。

 さて、「かわせみ やませみ」の編成は、1号車「かわせみ」(キハ47 8087)及び2号車「やませみ」(キハ47 9051)で構成。

 「かわせみ」は、球磨川の透き通った水面の青色に塗られ、前位側の扉は撤去されている。車内の座席も青色が基本となっており、リクライニングシート24席、カウンター席10席+子ども椅子3席、ボックス席4席、ソファ席2席が設置されているほか、多目的トイレとカウンターテーブルを設置している。

 「やませみ」は、球磨山麓の森の濃い緑を連想させる緑色に塗られ、後位側は扉が撤去されている。車内の座席も緑色が基本となっており、ソファ席4席、リクライニングシート16席、カウンター席4席、「やませみベンチシート」2席、ボックス席8席、ショーケース、ビュッフェ(サービスコーナー)が設けられている。

 いずれの車内も水戸岡氏の手掛ける列車らしく木材が多用され、沿線の人吉・球磨産の杉を床材等に、ヒノキを内装材の一部に使用しているほか、八代産のイグサが使用されているのが特徴である。

●ギャラリー


(写真:肥薩線 一勝地駅/撮影:デューク)

●1号車


「かわせみ」のリクライニングシート。
(撮影:デューク)


「かわせみ」のボックスシート(テーブル席)。
(撮影:デューク)


「かわせみ」のカウンター席及び子ども席。奥はサービスカウンターで、球磨焼酎酒造組合による焼酎PRなどを不定期に実施。
(撮影:デューク)


天井に至るまで木材によって美装化されている。
(撮影:デューク)

(撮影:デューク)

「やませみ」は緑色を基調とした車内。
(撮影:デューク)

「やませみ」のテーブル席。
(撮影:デューク)

「やませみ」では、軽食等を販売するサービスコーナー(ビュッフェ)や沿線の八代、球磨村、人吉地方の特産品や「翡翠」の模型を展示するショーケースが設置されている。
(撮影:デューク)

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